プレスリリース

2021.01.01

新年のごあいさつ


理事長 風間 与司冶
 年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 昨年は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、私たちの日常の風景が大きく変わってしまいました。経済的な打撃も日々深刻化しており、1年経過した今も収束は見通せません。一方で生協の事業は、食料品をはじめとした生活物資を確実にお届けすることで組合員のくらしを支えることができました。また、感染症がもたらす分断や差別、閉塞感という社会不安の中、生協を通じた人と人とのつながり、生産者や取引先とのつながりが、信頼と安心感をもたらしました。あらためて、生協が持つ相互扶助、共助の役割を皆で再確認して、より強い一体感のもとに事業活動を進めてまいりたいと思います。生協が得意とする対面活動が制限される日々が続きますが、オンラインの活用による新しい参加の輪の広がりにチャレンジするなど、さまざまな方法を模索しながら、学習、交流活動を盛り上げて参ります。

 今年度は、「2030年ビジョン」のスタート年になります。昨年、理事会で確認した「2030年ビジョン(案)」をもとに総代や組合員の皆さんとの議論を重ね、6月の第47回総代会で承認いただく予定です。時代の大きな変革期にあっても、迷うことなく進むための道標がビジョンであり、私たちの存在意義そのものです。組合員、生産者・取引先、職員が一緒になって「持続可能な食と農」の活動を通じて、多くの人々のしあわせなくらしと笑顔をつくっていくための、変わることのない使命です。同時に、SDGs(持続可能な開発目標)の達成年である2030年に向けて伴走していくビジョンでもあります。食料や農業の問題はいうまでもなく、環境、平和、福祉、くらしという、生協が長らく取り組んできた課題は、SDGsにそのまま重なるものであり、さらに世界的視野を持ちながら、社会の一員として多くの人々と一緒に行動してまいります。

 コロナ禍の一刻も早い収束を願いつつ、皆さまのご健勝とご発展を祈念いたしまして、新年のごあいさつとさせていただきます。

東都生活協同組合
理事長 風間 与司冶