プレスリリース

2012.03.22

笑顔のある食卓をつくりたい 第二話(炊き出し支援報告)

牡鹿半島 表浜への炊き出し支援

未曽有の大震災の被害状況に心を痛め、被災地のために何かしたい、できることはないかと思いを巡らせた方も多かったのではないでしょうか。

東都生協(コープ)では3月17日より支援募金の取り組みを開始し、注文書を通じてたくさんの募金が集まりました。組合員から東都生協へ寄せられた支援募金の一部は、牡鹿半島 表浜(宮城県石巻市)への炊き出しの資金として生かされました。みんなの「何かしたい」という思いがかたちとなって、被災地に笑顔を届けることができたのです。

東都生協の産直たまご、産直野菜、豆腐などを袋詰めした支援物資は、現地では毎回たいへん好評。7月に届けた桃は「今年初物だ。」と喜ばれ、東都もーもーロール、もーもーティシュは、「かわいい!」と大人気でした。 毎月同じ場所で炊き出しを行う中で、地域の方との交流も芽生え、「こういう物資があると助かるよ。」などの声を聞き、次回に生かすことができました。
被災地での炊き出し支援の様子(pdf)

㈱マルダイ長沼・復興への決意


㈱マルダイ長沼は、澄んだ海で知られる牡鹿半島沿岸で採れた良質なわかめ・めかぶ・か きなどを届けてくれる、東都生協とは長いお付き合いのメーカーでした。

大津波によって大切な人や住んでいた家、くらしの糧である仕事などを一瞬で失ってし まった皆さんにとって、被災当初は「復興」などという言葉すら浮かばなかったそうです。しかし全国から届く物資や励ましの声、自衛隊やボランティアの方々の献身的な活動が、少しずつ被災した皆さんを勇気付けました。

東都生協からも組合員や職員、取引産地とメーカーによる炊き出しが行われ、被災した港町の皆さんは毎回心待ちにしていてくださいました。炊き出し会場に近い㈱マルダイ長沼の皆さんも、感謝の言葉とともに「時間はかかってもまた良い商品を復活させ、組合員さんに喜んでもらいたい」という決意を語ってくれました。

震災から1年。まだ山肌に雪も残る寒い海に、長く厳しい復興への道程を経て、春採りわかめの収穫に繰り出す漁船の姿がありました。商品供給再開の約束を果たしてくれた㈱マルダイ長沼の皆さんの誇りと自信、そして三陸の海の復活の証しである春採りわかめ。私たちへ「食」とともに「希望」も届けてくれるはずです。

被災メーカーからの声と、炊き出しへの協力産地からの声