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報道各位
2017.05.02

東都生協の産直米産地を含む「宮城県大崎地域」が日本農業遺産に認定

東都生協の産直米産地を含む「宮城県大崎地域」が日本農業遺産(*1)に認定され、世界農業遺産(*2)候補として承認されました。
ー「大崎耕土」の巧みな水管理による水田農業システムが評価ー


2017年4月19日、東都生協が供給する産直米「宮城ひとめぼれ(田尻)」「宮城つや姫(田尻)」の産地である宮城県大崎地域が、日本農業遺産に認定され、世界農業遺産候補として承認されました。
認定にあたり、東都生活協同組合から福田亘良商品事業部長、松本正樹農産グループマネージャーが、「日本農業遺産認定証授与式及び記念シンポジウム」に参加しました。(東京都千代田区・農林水産省)

キャプション①裏

伊藤康志大崎市長(前列左から2番目)
みどりの農業協同組合・佐々木陽悦理事(後列右から7番目)
東都生協・福田亘良商品事業部長(後列右から5番目)
松本正樹農産グループマネージャー(後列右から3番目)


《さまざまな知恵や工夫、数多くの苦労を重ねながら、「大崎耕土」を継承》

大崎地域は「やませ」による冷害や洪水、渇水が頻発する厳しい環境の中、さまざまな知恵や工夫、数多くの苦労を重ねながら、米づくりを中心とした水田農業を継承し、「大崎耕土」と称される豊饒な大地を継承してきました。
厳しい自然環境と共生してきた大崎耕土の農業システムでは、用水の確保や栽培技術、排水対策など、農業村民の営みのあらゆる場面で「巧みな水管理」の知恵が生かされています。
また、巧みな水管理は、水田に点在して農家の営みを支える屋敷林「居久根(いぐね)」とともに、水田の持つ豊かな湿地生態系や農文化も育んでいます。

東都生活協同組合では、JAみどりの田尻産直委員会と「宮城ひとめぼれ(田尻)」や無洗米、登録米の取引を積極的に行っているほか、「田んぼの生きもの調査」などを通じて生産者と交流する取り組みを毎年続けています。

※宮城県大崎地域とは、大崎市、色麻町、加美町、湧谷町、美里町の1市4町です。

(*1)日本農業遺産
2016年度に創設された、日本国内において将来に受け継がれるべき伝統的な農林水産業システムを広く発掘し、その価値を農林水産省が評価する仕組みです。
(*2)世界農業遺産
伝統的な農業・農法を核として、生物多様性、優れた景観などが一体となって保全・活用される世界的に重要な農業システムを国連食糧農業機関が認定する仕組みです。