プレスリリース

2018.10.11

「さつま麦豚肩ロースしょうが焼用」商品回収のお詫びとお知らせ

いつも東都生協をご利用いただき、ありがとうございます。

下記企画回にお届けしました「さつま麦豚肩ロースしょうが焼用」130gおよび260gについて、東都生協の自主検査(外部委託)をおこなったところ、食品衛生法の基準超過となる動物用医薬品の「スルファメトキサゾール」が検出(残留基準0.02ppmに対して最大0.08ppm検出)されました。このことによる健康への影響はありませんが、食品衛生法で定める基準を超過したことから、商品を回収させていただくこととしました。対象となる商品がお手元にございましたら、開封・未開封を問わず、次回供給時に担当者へお渡しください(お留守の場合は空き箱と一緒にご提出ください)。
なお、緊急の追加検査を実施した結果、これまでお届けした上記対象以外の「さつま麦豚肩ロースしょうが焼用」、「ロース」、「バラ肉」、「小間切」、「挽肉」等、他の部位の商品について、動物用医薬品の検出は無く、問題ありません。
今回の基準値超過を受け、8月4回から9月2回までの間、「さつま麦豚」関連の精肉の全商品の取り扱いを中止することとし、その間の代替品(一部欠品)として「霧島黒豚」を供給させていただくこととしました(9月3回以降の商品案内に「さつま麦豚」関連商品の掲載はありません)。

上記対象商品をご利用された組合員には、現品の有無にかかわらず、10月3回のお届け明細書にて商品代金を自動返金させていただきます。
この度は、多大なご迷惑とご心配をおかけして誠に申し訳ございません。今後、より一層品質管理を強化し、このようなことのないよう努めてまいります。

【回収対象品】
(1)対象商品:「さつま麦豚肩ロースしょうが焼用」130gおよび260g(冷凍の豚肉):賞味期間120日間
(2)対象となる商品ごとの企画回、供給日と賞味期限日
【130g】(価格338円税込)7月2回の金曜コース(7/13):賞味期限2018年11月2日
【260g】(価格645円税込)7月2回の火~金曜コース(7/10~7/13):賞味期限2018年11月1日、11月5日
【130g】(価格338円税込)8月2回の月~木曜コース(8/6~8/9):賞味期限2018年11月2日
【260g】(価格645円税込)8月2回の月~水曜コース(8/6~8/8):賞味期限2018年11月26日


◆本件に関する経緯について
東都生協では産直の牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵について、2014年から動物用医薬品の残留検査を定期的に実施(外部委託)しています。毎月4検体を実際の供給品より抜き取り、年間48検体を検査しています。「さつま麦豚」についても2014年から本年にいたる通算12回目の検査まで、動物用医薬品は全て「検出せず」でした。しかし、通算13回目の検査にあたる本年8月2回企画の「さつま麦豚肩ロースしょうが焼用」130gから、東都生協で取り扱う産直の畜産品から初めての基準値超過となりました。このことを受け、8月4回から9月2回まで「さつま麦豚」関連商品の取り扱いを中止しました。これと同時に取引先で保管している過去にお届けした他の部位の商品の計23検体を追加検査した結果、上記のとおり対象となる商品と期間(企画回および供給日、賞味期限)が確定しました。

◆動物用医薬品「スルファメトキサゾール」ならびにお届けした商品の安全性について
「スルファメトキサゾール」は、細菌に対する化学療法剤で、合成抗菌剤のひとつ(抗生物質ではありません)です。肥育中の豚が下痢や感染症を発症した場合に本剤を飼料に混ぜて与えます。また動物用としてだけではなく、市販のヒト用の「目薬」にも使われています。お届けした対象商品の安全性については、一日摂取許容量(ADI=食品に用いられたある特定の物質について、生涯にわたり毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量)の考えに基づき、今回の最大検出となる0.08ppm(ppmは100万分の1を基準とする割合の数値です)とした場合、毎日約30kgの豚肉を生涯食べ続けなければ問題とはならないことから、人体への影響は無いものと判断しています。

◆基準値超過となった原因と今後について
本年1月から6月まで当該産地である(有)大隅ポークの農場(生産者が1人の産地です)では、「豚ヘモフィルス感染症肺炎」という病気が蔓延したため、「スルファメトキサゾール」を主成分とする薬剤を飼料に混ぜ、給餌しましたが、完治しなかったため、法律で定められているとおり獣医師の指示に従い、通常より長い期間薬剤を投与しました。このため休薬期間を通常より長く取った後に出荷しましたが、結果的にこのことが今回の基準値超過につながったものと考えております。今回の動物用医薬品の基準値超過を重く受け止め、当面の間、「さつま麦豚」関連商品の企画は見送ることとします。また取引先である林兼産業(株)を同行し、近日中に所轄の世田谷保健所に本件に関する報告をすることとします。