東都生協の物流システムはすごい!

~産直野菜が組合員の手に届くまで~

どうやって生鮮品の 鮮度を 保っているの?

1週間前に注文すると翌週、いつもの時間に
産地やメーカーの産直品が、注文通りに間違いなく届けられる。
当たり前のようですが、商品が安全・安心に生産され、
正確な流通システムで運ばれなければ実現しません。
どのように組合員の手元まで届くのか、産直野菜の流れを追ってみました。

商品を入れ間違う ことはないの?

産直野菜「小松菜」を例に、産地の (農)房総食料センターから追跡!

(農)房総食料センターは千葉県九十九里浜に近い温暖な地域にあり、7市3町の約120軒の農家が恵まれた環境と土質を生かし、年間70品目以上の野菜を育てています。

産地からスタート!

1日目午前(夏は5時~8時) 1収穫 葉がしおれないように、出荷に合わせて収穫。 2選別・計量 作業所で枯れ葉などを取り除き、計量。

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3 袋詰め 一つひとつの袋に野菜と一緒に生産者カードも入れます。 《生産者カード》 野菜や果物の全ての袋に「産地・生産者名」などを書いたカードを入れています。メッセージを書いて、商品案内が入っている透明袋に入れて返却しましょう!

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4 出荷前 産地予冷庫にて5度で保管(予冷)。加湿器で適度な湿度を補います。 《鮮度を保つ決め手は「予冷」》  東都生協の産直産地では、葉茎類※の収穫後すぐに「予冷」をしています。一定時間の予冷により、野菜の温度を下げて呼吸を抑え、水分や栄養価の低下、品質劣化を防止します。予冷は、おいしさと新鮮さを保つ大事な工程なのです。 ※ほうれん草・小松菜・レタス・白菜・長ねぎなど、葉や茎を食べる野菜

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2日目午前10時~11時 5 予冷庫から保冷トラックに積み込み、新座セットセンターへ向け出発 野菜の鮮度は、収穫からの時間が勝負。東都生協では、畑から食卓までを直結、だから「おいしい」のです。 賞味期限・収穫日表示のない青果だからこそ、 誠実な流通の仕組みが生命線です!

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セットセンターへ 産地やメーカーから商品が集まってきます

 東都生協の産直は、組合員の注文書を予測して作付けし、市場調達を一切行わない「産地直結」。自然の中で生産する産地では、時に野菜に過不足が生じたり、見栄えが悪い商品ができることも…。そこで余った野菜を無駄にしないように、さまざまな取り組みをしています。

 おいしさ、安全・安心は変わらないのに、形や大きさなどが基準に達せず「規格外」となる野菜たち。丹精込めて作った野菜を食べないのは「もったいない」。そこで「畑まるごと企画」を立て、わけありの野菜を手頃な価格で提供するのが「もったいないシリーズ」。生産者にも組合員にもうれしい取り組みです!

 生産者応援の取り組みの一つです。グリーン・サポート東都みのりサポートは、畑で余った野菜を低価格でお届け、フルーツ・サポートは余った果物を通常価でお届けする取り組みです。何が入っているかは届いてからのお楽しみ!

商品案内の4つの表示に注目!

東都生協では、全ての野菜・果物・米に自主基準の栽培区分を表示。化学合成農薬・化学肥料を減らす産地の努力を商品案内に表示し、組合員にお知らせしています。

有機JASの認定を受けた農産物。または化学合成農薬や化学肥料を使用せずに栽培した産直農産物

化学合成農薬、または化学肥料をおおむね50%以上削減して栽培された産直農産物

化学合成農薬、または化学肥料をおおむね30%以上削減して栽培された産直農産物

東都生協が「農産物ガイド」をもとに「いつ」「どこで」「だれが」「どのように」栽培したかを確認した産直農産物

※化学合成農薬とは、有機JASで認められている資材を除きます。

小松菜づくりの苦労も組合員さんの笑顔で力に変わる!

 小松菜の収穫は時季により異なり、例えば7月は1カ月、2月は3カ月もかかります。
 東都生協に安全・安心な野菜を出荷するため、使う農薬の種類や回数を限定し、真夏は種まき直後に防虫ネットを被せ、冬場は寒さで葉が傷まないよう防寒用のビニールフィルムを掛けるなど、工夫をしています。農業を始めて8 年目、土壌分析など科学的な確認もしながら土づくりも行っています。
 去年、杉並センターの供給トラックに同乗する機会があり、組合員さんとコミュニケーションができました。食べている人が分かるのは、うれしいような緊張するような… 。今後も生産者カードに「おいしかった」と書いてもらえる小松菜を作りたいと思います。