公開監査

公開監査レポート

自然生態系農業を進める綾町農協

綾町農業協同組合

2002年11月7日~8日

 11月7日と8日には、町ぐるみで自然生態系農業を進める綾町にある綾町農業協同組合(以下、綾町農協)において、公開監査が行われました。九州は宮崎ということもあったので、東都生協からは、代表として3人の理事が組合員の監査人として参加しました。
  自然生態系農業の実践と一言でいっても、なかなかたいへんです。町の生ごみを堆肥にしたり、除草剤を散布せずに、機械や人力で雑草を取り除いたり、堆肥を与えすぎないよう、作付前に土壌分析を行ったり、害虫の出にくい冬場の作物が中心なため、夏場は豆科の植物を植え、地力増進を図ったりと、さまざまな取り組みを行っていることが、公開監査を通してわかりました。ただ、実践はされていても、記録の提出状況や記録内容の面で、不十分な点があり、公開監査では、文書の管理について若干の問題点が指摘されました。しかし、全体から見るとしっかりした取り組みを行っているとの評価でした。
  町の条例に基づき、行政と農協が一体となって、30年前から自然生態系農業の推進に取り組んできた綾町、さらなる発展が期待できます。

参加者全員で農協の集荷場を視察し、区分管理の状況を確認しました。

有機栽培が行われている畑では、生産者からも説明をうかがいました。

公開監査の場では、参加者も産地が備えているさまざまな文書を確認しました。

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