活動・事業計画
2022年度 わたしたちが目指すもの
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻では、激しい無差別攻撃により多くの方々が尊い命を奪われ、家を失い、故郷を追われています。国連憲章・国際法を無視して核兵器で威嚇しながら侵略を続けるロシア政府に対し、私たちは軍事行動の即時中止と完全・無条件撤退などを強く求める抗議文を提出しました。併せて緊急募金を通じて、命と生活が差し迫った脅威にさらされているウクライナの方々への人道支援を進めます。
この危機に乗じて、力の論理に武力で対抗する敵基地攻撃能力や核抑止力を巡る議論が活発化し、改憲に向けた動きが出ています。唯一の戦争被爆国で「平和なくして生協なし」を掲げ、世界平和と核兵器廃絶の実現に向けて取り組んできた私たちにとって、決して看過できません。日本が過去に行った植民地支配と侵略戦争への痛切な反省に立ち、平和憲法は生まれました。平和をはじめ食と農、資源・エネルギー、環境など私たちを取り巻く情勢に関する学習を積み重ね、協同して行動していきます。
持続可能な社会に向けて食の未来づくり運動を広げましょう
ロシアのウクライナ侵略は、両国で輸出市場の3割を占める小麦などの食料価格、資源・エネルギー価格の高騰にも拍車をかけ、くらしへの甚大な影響が予想されます。日本の食料自給率は37%と史上最低を更新し、コロナ禍や度重なる自然災害により、際限のない貿易自由化を背景とした輸入依存や脆弱な生産基盤の実態が露呈しています。持続可能な社会に向けて食とくらしの安心を確保していくためには、食と農のつながりのさらなる強化が必要です。食料自給や国産の大切さを理解し、産地・メーカーを「食べて応援」する活動をはじめ、国内農畜水産業を一緒に支える仲間づくりを進めましょう。
組合員の声に応える組織改革を進め、地域社会に貢献していきます
コロナ禍にあって、くらしと地域社会を支える生活インフラ機能として東都生協が果たす役割が高まっています。人口減少・急速な高齢化などの環境変化に対応して、組合員のくらしに寄り添った安全・安心な商品・サービス、活動機会を提供していくための体制整備が急務です。2023年に東都生協は設立50周年を迎えます。食と農、いのちとくらしを守るとりでとして私たちが発展していくためには、「2030年ビジョン」の実現に向けた組織運営、事業構造の改革が欠かせません。組合員の要求・要望に応える活動と事業を通じて、組合員のくらしと地域社会に貢献していきます。
組合員と職員が一緒に進める活動と事業
組合員と職員が共に活動と事業の課題を共有して、産地・取引先とも連携しながら、みんなで「2030年ビジョン」の実現に向けて行動しましょう。
(2030ビジョン:食と農の感動体験を通じて、みんなの未来をしあわせにします。)
〈目指すこと〉
- ◇東都生協でしあわせな笑顔~ Smile with TOHTO ~
〈取り組むこと〉
- 1.「食の未来づくり運動」への参加の輪を広げましょう
- (1)食料自給率向上を目指して、「国産」を食べて応援します
- (2)産地直結を実感する産地・メーカーとの交流を深めます
- (3)食と農、生産と消費、食べることの大切さ(食育)を学びます
- (4)東都生協の良さや楽しさを伝えて、新しい仲間を増やします
- 2.人と地球環境にやさしい、未来につながる「食」を目指しましょう
- (1)環境負荷を削減する取り組みを進めます
- (2)安全・安心な食料と国内の農畜水産業を守ります
- 3.組合員の声を商品・サービスにつなげて、利用の輪を広げましょう
- (1)共同購入利用での組合員満足を高めます
- (2)弁当配食で、組合員のくらしに貢献します
- (3)「もしも」の時に支え合う、くらしの保障への参加を広げます
- (4)組合員のくらしのニーズに応えるサービス(生活文化・生活支援)を提供します
- 4.安心して暮らし続けられる地域社会づくりを進めましょう
- (1)平和な社会の実現を目指した取り組みを進めます
- (2)地域と共に助け合いと協同の「福祉」の実現に取り組みます
- (3)行政や他団体と連携した食と農、くらしの活動を進めます
- 5.次世代につなげる新しい「カタチ」を創造します
- (1)組合員がいきいきと活動できる場をつくり続けます
- (2)組合員の活動スタイルについて見直しの論議を進めます
- (3)東都生協の窓口であるコンタクトセンター※4の役割を進化させます
- (4)経済環境の変化を受けて、個配手数料を見直します
- (5)新しい取り組みで事業の安定を目指します
- (6)職員の労働条件と働き方を整備します
- (7)IT※5を活用した情報提供・注文機能を最適化します
- (8)新基幹システムの安定稼働の下で、データとデジタル技術の活用を推進します
- 6.健全な運営と地域・社会づくりに貢献する東都生協を目指します
- (1)職員の計画的採用・配置を進めます
- (2)信頼される人材の育成を目指し、教育研修を活発に行います
- (3)男女平等参画を推進します
- (4)自然災害や感染症などの危機管理対策を強化します
- (5)東都生協設立50周年に向けた準備を進めます
- (6)機関運営課題について論議を進めます
- 7.公認会計士の監査を受けます
- ○ 第48回通常総代会で公認会計士として八重洲監査法人を選任し、会計監査を受けていきます