知っておきたい~食品表示の新しいルール~
商品委員会主催学習会
講師の森田満樹さん |
今後は、表示をよく見るようにしたいとの声も |
講師は森田満樹さん〔消費生活コンサルタント、Food Communication Compass(フーコム)所属〕。
食品表示法は消費者が商品を安全に選べるよう制定されたもので、以前の表示とは①アレルギー表示の原則個別表示 ②包材の表示方法の変更(原材料の添加物表示、栄養成分表示を義務化。ナトリウムは食塩相当量表示) ③機能性表示食品の新設-と大きく3つの点が変わりました。
ただ、街のパン屋、いわゆる「デパ地下」などの対面販売や外食はその場で聞くことができるため、食品表示の対象外になっています。
また、機能性表示食品は特定保健用食品(トクホ *)のように国が審査し許可したものとは違い、事業者が科学的根拠に基づいた機能性を消費者庁へ届け出ることで表示できます(消費者庁のホームページで情報提供)。
しかし活用する場合は、包材に書かれている表示をきちんと読む、専門家(薬剤師など)に聞くなどした方が良いとのこと。機能性の効果には個人差があるので、特定の成分だけを過剰に取らずに3食バランス良く食べることが大事だそうです。
この日は市販されている機能性表示食品の包材を回覧し、どのようなことが書かれているか、確認することができました。
参加者からは「食品表示法の変更点について、事例を挙げて説明があり理解できた」「知らないことが多く勉強になった」と好評でした。また「今後は包材の裏面をよく見るようにしたい」「消費者は情報を自分で取り入れることが必要だと分かった」など多くの気付きがあった学習会でした。