食と農
6生協が水田政策と米の価格問題を考える合同学習会を開催
生産者と消費者が共につくる持続可能な農業へ
会場の様子
国内で活動する6生協は2026年4月11日、水田政策や米の価格問題に関する合同学習会をTKPガーデンシティPREMIUM 品川HEART ホール8B(東京都港区)にて開催しました。会場には消費者や生産者、生協関係者など241人が参加し、オンライン参加の379人と合わせて620人が参加しました。
6生協では、低迷する食料自給率、縮小の一途をたどる国内農業、昨今の気候変動や地政学的なリスク、状況が食と農の危機的状況にあるという認識の下で2023年から連携して取り組みを開始。
食料・農業・農村基本法改正(2024年5月)や同法に基づく新たな食料・農業・農村基本計画の策定(2025年4月)に際して、食料自給率の向上、有機農業の推進、食品表示、農村政策など、消費者団体の立場から国への提言を行ってきました。
今回の学習会は、私たちの主食であり食料自給の中心を担う米・水田活用について課題を共有し、2027年に予定する政策提言に向けた基礎を固め、6生協連携の意義を再確認することを目的に開催されました。
東都生協 風間与司治理事長が開会あいさつ
開会あいさつで東都生協・風間理事長は「2024年夏に発生した『令和の米騒動』以降、国は増産方針から一転、需要に応じた生産へ転換するなど、米の安定供給が見通しにくい状況が続く。本年4月に施行された食料システム法でコスト指標が明示され、適正価格形成に向けた動きが焦点だが、足下では米の調達競争がもたらした米価高騰で消費が振るわず、在庫が積み重なっている。物価高で生産者も厳しく、消費者も家計負担が厳しい状況だ」として両者の隔たりを埋める直接支払政策の必要性を訴えました。
併せて2027年度に導入される新たな水田政策について「飼料自給率向上と耕畜連携に不可欠な飼料用米への支援、農家の経営安定対策が課題だ」として、活発な議論を求めました。
学習会前半の基調講演では、明治大学教授・作山巧(さくやま たくみ)氏が令和の米騒動の要因、生産者と消費者双方にとっての適正価格の実現、改正食料・農業・農村基本法・新たな基本計画の評価、今後求められる農業政策の在り方について専門的な立場から講演しました。続いて、農林水産省課長・国枝玄(くにえだ げん)氏が米政策の考え方と現状について説明しました。
後半は、米生産者から生産現場が直面する課題、消費者に伝えたい現場の声などの報告があり、消費者の視点から6生協の組合員代表より水田保全への期待、米の適正価格、生協として取り組むべき方向性などが報告されました。司会はパルシステム生活協同組合連合会理事長の渋澤温之氏、東都生協・橋本好美副理事長が務めました。以下は当日の講演・報告の概要です。
明治大学農学部教授 作山 巧 氏
基調講演
「適正価格をどう実現するか? -令和の米騒動と直接支払い-」 明治大学農学部教授 作山 巧 氏
改正基本法と新基本計画の評価
1999年の基本法制定に関わり、同法に「多面的機能」「直接支払い」を位置付けた。改正基本法は基本理念が総花的で中山間直接支払いのような新たな支援策がなく、基本計画では目標とKPI(目標達成のための中間指標)の齟齬(そご)が大きい。家畜飼料を除外した食料自給率目標のKPIに家畜飼料を除外しない「食料国産率」を設定し、合理的価格形成のKPIをコスト反映が不明な「生産額」とするなど、異なる指標を立てている。
食料自給率は国内生産÷国内消費で計算されるが、高齢化や人口減少で分母の国内消費が減れば自給率は高まる。自給率向上には、輸入品ではなく国産の農畜水産物を食べる消費行動が必要。併せて食料安全保障の確保には食料自給率だけではなく、高齢化や人口減少などの「分母」に左右されない「食料自給力」指標が必要だ。
令和の米騒動はなぜ起きたのか
主食用米の需要量は過去60年で半減。ごはん茶碗1人1日当たり5杯が2.4杯に減る一方、肉や油の消費が増加し、輸入大豆を原料とする油の消費量は3倍に増えた。2018年に減反制度が廃止されてからも、転作助成金で事実上の減反は継続。かつては取れ過ぎた米を政府が買い上げ、消費者に安く供給する食糧管理制度の下で在庫処分に3兆円を投入した。政府が今も米生産への関与や米の買い入れに消極的なのは、こうした背景がある。
半世紀以上にわたって米の生産調整が行われてきたのは、必需品の米は少しの生産削減で価格が大きく上昇し、農家の収入が向上するからだ。農業経済学では、必需品の米は生産・需要ともに硬直的なため、生産量が10%減れば価格が2倍になることは以前から知られていた。
一方で消費者は、高所得層よりも低所得層で米の消費量が増え、賃金が上がらない中では価格高騰の打撃が大きい。高価格を求める生産者と低価格を求める消費者の利害対立が先鋭化しているのが現状。
主食用米は、政府が作った需要量の見通しに基づいて農家が生産し、政府は需給調整に実際に関与している。強制はしなくても、田んぼで麦・大豆・飼料米を作れば補助金を交付する政策を取ることで、米の生産量は明らかに減らされている。
生産量が需要量の見通しを下回ると米が足りず、需要見通しより需要量が増えると不足がさらに拡大する。2021年には需給ギャップはほとんどなかったが、2022年産は21万トン、2023年産44万トン、2024年34万トンの需給ギャップが生じた。
米騒動は2023年・2024年の予期せぬ需要増だけではなく、生産量が減ったことに始まる。過度な生産調整で供給が減ったところに需要量が増加して3年間で100万トンが不足した。米の生産削減と需要増加の相乗効果で価格が高騰したことが、令和の米騒動の原因に他ならない。
需要量の増加の要因として政府が挙げるのは、猛暑による精米歩留まりの低下と2024年8月の南海トラフ地震臨時情報で家計購入量が増加したこと。ただ「インバウンド需要の増加」は、訪日外国人旅行者数が3千万人超となった2018年・2019年は米の消費が減少しており、つじつまが合わない説明だ。
適正価格をどう実現するか
「生産者米価を上げる」「消費者の負担を減らす」「納税者負担を減らす」この3つは同時に実現できない「トリレンマ」。必需品の米は、生産者は高価格、消費者は低価格が有利で、原理的に折り合うことができない。互いに負担を分かち合う必要があるが、コスト指標が実現してもそうはならない。
従来は生産調整で供給量を絞って価格を引き上げ、主に消費者の負担で生産者を保護してきた。生産調整を行わずに市場原理に任せると米5kgで1,000円まで下がる。しかし生産調整は「需要の減少」→「生産調整の強化」→「相対価格の上昇」→「需要の減少」という負の連鎖を招く。最近のデータでも米価格の高止まりで米離れが進み、米の消費が減り始めている。生産調整は、長期的には生産者のためにならない。
生産調整から直接支払いへの転換で、消費者利益の増加が納税者負担を上回り、社会的利益は増加する。生産調整は、せっかく田んぼで米が作れるのにその生産を絞って価格を2倍に引き上げることになり、消費者の損失が非常に大きく、社会的損失にもつながる。直接支払いを実施すれば「消費者利益-財政負担」が約7,000億円プラスとなり、十分に元が取れる。
生産者に振り切った政府のコスト指標と比較すれば、生産性向上によるコスト削減を前提とした直接支払い額は低くなるが、価格変動リスクをなくすメリットがある。直接支払い単価を財政負担で増やしていけば、消費者の負担を増やさず、農家の手取りを増やしていくことができる。
農林水産省 農産局農産政策部企画課長 国枝 玄 氏
農林水産省 農産局農産政策部企画課長 国枝 玄(くにえだ げん)氏
「米政策を巡る状況」
需要を低く見積もり、生産量も不足して米が足りず、価格高騰を招いたのは申し訳なく思う。米不足を反映して2024年~2025年産米は高価格で推移。現在は店頭価格が4,000円を割りながらも高止まりしているが販売数量はほとんど減らず、消費者や業務用の実需が支えている状況。
2025年6~8月には安い備蓄米の放出で価格が一時下落し、放出が止まると価格は元に戻った。コシヒカリなどの銘柄米の価格には影響がなかった。2026年1月をピークに価格は下落傾向にあるが、銘柄米・ブレンド米ともに、2025年産の価格は下がってきている。
消費はあまり減らない一方で、2025年産が35万トン増え、備蓄米59万トンの販売後も32万トンの在庫が残っており、直ちに供給危機というほどではない。
価格が高止まりしているのは、2025年産米の概算金を農協・卸が高めに設定して損切りが難しいからだと考える。国内価格高騰は輸入の動きにも影響を及ぼし、国際約束に基づき売買同時入札を通じて輸入される特別枠「SBS米」の上限10万トンが輸入されるほか、1kg当たり341円の関税付き輸入も増加しており、2025年7月時点で合計20万トン以上が流通に回っている。
輸入米はカルローズ米以外にも業務用にも使われ、国内の高価格が輸入増加を促す構図が生じている。2026年産需給見通しは711万トンを示し、全国の作付け意向を集約すると合計732万トン。2027年6月末には在庫が最大271万トンに達する見込みで、こうした過剰在庫は需給の安定には良くないと考える。
単に主食用米を作るだけでなく、加工用米、米粉用米、飼料用米、麦・大豆など需要に応じた多用途の戦略作物生産に振り向け、主食用米以外も含めて米全体の需給のバランスを取る必要がある。
「政府は米の増産から需要に応じた生産へ路線転換し、安定供給に懸念」との指摘は全く当たらない。農水省は生産量の目安を示すが、各県・各地域の自主性を重視しており強制はしていない。食糧法の見直しでは「生産調整」の条項を削除し、「需要に応じた生産」という条項を新設する予定。政府は輸出促進や生産性向上など支援策は講じるが、強制はしない。
主食用米の増産による需給緩和と価格下落対策としての輸出促進や直接所得補償は難しい。輸出は競争力や生産コストの面で容易ではなく、過去のような政府在庫買い上げは財政負担・国民負担が生じるので避けたい。主食用米以外も含めて需要に応じた生産に転換することが望ましい。
生産者への直接所得補償については、過去に1反当たり1万5千円の個別所得補償制度を実施した際に、取引への悪影響や生産意欲の減退を招き廃止された経緯がある。水田活用の直接支払い交付金を通じて、主食米より単価が低く、実需がある他の用途の生産へ誘導する。交付金見直しは、生産性向上などへの支援に転換する見込みだ。
生産性向上には「にじのきらめき」のような多収性品種やブレンド米(複数原料米)の普及が有効。ブレンド米は単一原料米ではなく、品質を損なわずに低価格で提供できる可能性があり、流通面で安定化に寄与する。県ごとの改良研究や食味重視からの脱却を進めれば、外国人消費者にも日本産米として低価格での輸出に貢献できると考える。
JA常陸 代表理事組合長 秋山 豊 氏
常陸農業協同組合 代表理事組合長 秋山 豊 氏
現場では米価の問題以上に担い手不足が深刻化しており、40ヘクタールの水田を2人で担う状況にまで人が減った。10年前に60kg当たり9,500円へ米価が下落した頃から離農が急増し、中流域の平場でも田んぼから人が消えた。
今回の米不足の原因は2023年からの高温障害。38度超で乳白米やカメムシ被害が多発し、網下米(ふるい下米)が8%(通常1%)となるなど、米不足が3年連続したと見ている。消費者には農家を辞めずに済む適正価格の実現を強く望みたい。
自然災害と異常気象の常態化、海水温の高止まり、4月で29度・朝8時で30度超という異常高温で熱中症リスクが急増し、田植え前から作業が困難化している。農業機械での作業はとりわけ暑く、現場の課題は高温対策。
農業が生き残るためには、家族経営と適正規模化が鍵。大規模法人は労賃や燃料価格の上昇で、10市町村にまたがる240ヘクタールを50人で運営しても経営はギリギリ。30ヘクタール級の大型家族経営はコスト適合性が高く比較的安定している。8割を占める小規模農家には、基盤整備に協力してもらいながら、集落営農や近隣農家の集約で効率化し、有機米や中山間地域のミネラル豊富な水を使ったおいしい米作りなど、付加価値で条件不利を補う道が現実的だ。
輸入米の拡大には、長年の転作・減反の努力を踏みにじるものとして強く反対。海外では外貨獲得のための「飢餓輸出」や所得格差で生産者も困窮しており、食料安全保障の観点からも輸入依存は危険。希望する米価は60kg玄米24,000円(税込み5kg当たり3,400円相当)で、10アール20万円、10町歩で年間2,000万円の売上が必要水準と考える。
JA庄内みどり遊佐町共同開発米部会 会長 今野 修 氏
JA庄内みどり遊佐町(ゆざまち) 共同開発米部会 会長 今野 修 氏
生活クラブ生協と約50年提携し、生産者としては就農から30年、2代目としてササニシキ作りから歩みを始め、昨年9月には3代目の長男が就農。厳しい経営の中でも、顔の見える生協組合員との強い信頼関係を支えに、個人で21ヘクタールの田んぼを耕作。単なる生産と消費の関係を超え、濃い人間関係を築いてきた。
「米作りは土で作れ、麦は肥料で作れ」という。米は土で作る。土は人が作る。土を作るのに必要なのものは堆肥。主食用米の生産と併せて、農地の7割を占める中山間地域など条件不利地で飼料用米を生産し、㈱平田牧場に提供。その畜産堆肥を田んぼに戻す循環型農法を実践している。畦畔(けいはん)に除草剤を使うと草の根っこが無くなり、雨が降ると土壌が流出するため、飼料用米を含めて手刈り・機械刈りで対応。
加工用米と飼料用米の生産では、遊佐町では10アール(=1反歩、302.5坪)当たり7~9万円の差があるが、水田を畑地化すると硬盤がひび割れて保水性がなくなるため、飼料用米の生産を続けて「田んぼダム」を守っている。
畜産業界は海外情勢不安で飼料が高騰し、堆肥の処理でも苦しんでいる。田んぼに堆肥を入れて循環型農業にすれば、飼料用米を更に作り、みんな丸く収まるはずだが、どこか一つ、お金を出し渋る所があって、そこが全てを止めている。
農業は事業で会社の運営と変わらない。製造業やIT・サービス業は利益を上げても誰も文句を言わないが、農業に対しては「食でもうけるな」「安くならないか」と、利益を出してはならない空気になっている。これでは後継者は育たない。2000年から2024年の間に、米農家は1/3になっている。
一生懸命に米を作っても、売り手良し・買い手良し・世間良し――三方良しの価格にはなっていない。生協組合員が来て、小中学校で食育をして、遊佐町の農業を理解してもらって、食べる側と作る側の距離を縮めている。そうした関係を次の世代にもつなげていきたい。
株式会社フェルマ木須 代表取締役 木須 栄作 氏
株式会社フェルマ木須(きす) 代表取締役 木須 栄作 氏
20歳で就農してから現在は80ヘクタールを経営し、26人の従業員と共に米・麦・大豆などの土地利用型農業を行い、種まきから袋詰め・精米・精麦など顧客に近い段階まで製品化して販売している。農地整備事業にも取り組み、経営拡大と地域への供給力強化を図っている。
8年前に法人(フェルマ木須)を立ち上げ、資材高騰などの課題はあるが、将来的には500ヘクタール・従業員50人規模を目指し、県内外の農業法人や農家と連携して国産小麦のロットを拡大し地域生産を牽引する構想がある。
人と設備への投資が不可欠と認識し、人が増えても回る仕組みとして、営農管理や農業機械を活用したスマート農業でスケジュールを見える化している。思考力を育てる社内研修にも力を入れ、農業を志す若手を守り育てる農業の在り方を考えている。
生活クラブ生協(埼玉) 理事長 村山 なみ 氏
生活クラブ生協(埼玉) 理事長 村山 なみ 氏
私たちは山形・長野・栃木・宮城各県の4産地と協同して共同開発米の共同購入を進め、定期的な産地訪問や草取りなど水田保全の活動を通じ、生産者と消費者が互いに学び合う関係を築いている。
年3回ほど開催する産地推進会議では、栽培状況や栽培基準、契約数量・価格を協議し、資材コストを明示した上で、若い生産者の意欲を高め、作り続け、食べ続けられる適正価格を設定している。
山形県遊佐町とは50年以上の提携関係があり、主食米に加えて飼料用米や循環型農業、エネルギー自給といった地域ぐるみのローカルSDGsに取り組んでいる。遊佐中学校の総合学習にも参加するなど、生産者交流・見学会で消費者の理解と支持を広げ、生協産直のファンや関係人口を増やす努力を続けている。
価格上昇や家庭内在庫の影響で予約登録米の利用変動も見られるが、新規受け付けを再開するとともにフードバンクに米を寄付する「お福分け」を通じて地域住民と助け合える関係づくりを重視。5kg約2,000袋の米を寄付するとともに、今回の米不足では新しい組合員のために5kgの規格を3kgに変更して分け合って対応してきた。
今後も気候危機や担い手不足、国の農業政策の在り方を踏まえて生産者と組合員が協同して解決策を模索し、他の生協とも連携して子どもたちに安心して国産米を食べさせられるように政府への働き掛けを続けていきたい。
東都生協 戸田梓組合員常任理事
東都生協 戸田梓組合員常任理事
令和の米騒動では毎日のくらしに欠かせない米を巡り大きな不安が広がった。組合員・生産者関係者が米の緊急集会を開催し、どうやって米を守っていくのか話し合う中で、これまでの「登録米」を「約束米」へ深化。消費者が食べ続け、生産者が作り続けることを互いに約束することで支え合う取り組みを進めている。
作る人がいなければ田んぼはすぐに荒れ果てる。水田では食料生産だけではなく、洪水を防ぎ、水を蓄え、地域と景観を守る大切な役割がある。一粒の米、一つの水田を守ることは、私たちのくらし守ることそのもの。田園、環境、地域を守るために日本の米を選択する一人一人の小さな行動が、米の未来を守る力になる。
2026年に新たに産直委員会を立ち上げた。私たちは設立から半世紀がたち、コミュニティの在り方は大きく変化している。産地交流、米の適正価格について見つめ直し、産地と手を取り合って一歩ずつ確かな未来へ歩みを進めていきたい。
生活協同組合コープ自然派奈良 理事長 上市 佳織 氏
生活協同組合コープ自然派奈良 理事長 上市 佳織 氏
水稲作付け農家数はこの5年間で25%減少している。農家は全人口の1%にも満たない。私たちは未来の食と農と環境を守るため、有機の学校を2校立ち上げるなど、生態系調和型農業を実践し、有機農家が農業で生きていける収入を得ることを応援している。
政府が推進する水田の中干し期間延長や田んぼに水を張らない節水型乾田直播は、水田を中心とする生物多様性を阻害し、除草剤を必須とする農業となる恐れがある。中干しをしなくてもメタン・硫化水素が発生しない、温暖化対策と生物多様性保全を両立できる栽培方法を確立・実践している。
2025年からは生協職員を農業機械のオペレーターとして養成し、5年間で供給量の10%の自主生産を目指す取り組みを開始。いのちの循環を考える時、種こそ守らなければならないと考え、自分たちで育て、収穫した種を翌年につないでいる。
組合員の選ぶ米の半数が有機・無農薬米。ネオニコチノイド系農薬を排除する意思を示した農家を「ビオトープ米」として支えている。毎日のご飯1杯から始まる物語をみんなで紡いでいきたい。
生活協同組合連合会アイチョイス一宮生活協同組合 組合員理事 田辺 有里 氏
生活協同組合連合会アイチョイス一宮生活協同組合 組合員理事 田辺 有里 氏
消費者目線では価格、安さも大切。しかし安さで米を選び、国産米が高いという理由で外国の米に頼り続けたらどうなるか。その背景で農業が続けられず、農家が守ってきたものが失われたとしたら、そこに関心を寄せなかったつけは、形を変えて返ってくる。
田んぼは米を育てるだけの場所ではない。雨を受け止め、生き物を支え、地域の風景と文化を守っている。価格だけが価値ではない。田んぼによって守られている機能、農家の役割に目を向けなければならない。
持続可能な価格とは、田んぼが持つ多面的な役割や、今まで引き継がれてきたものを未来につなげられる価格。田んぼをコストとして見るのと、私たちのくらしや社会の土台として見るのとでは見える景色が変わる。米を作ることはできなくても、日々の生活の小さな気付きと選択で、来年もその先も、豊かな田園を未来に引き継ぐことができると考える。
一般社団法人グリーンコープ共同体 代表理事 日高 容子 氏
一般社団法人グリーンコープ共同体 代表理事 日高 容子 氏
九州・中国・関西地方の16生協43万人が集う生協。生産者は、組合員の安心・安全な食べ物がほしいとの願いに応え、環境を大切にした安心・安全でおいしい産直米「赤とんぼ米」などの生産に取り組んでいる。
米は再生産できるように「生産奨励金」を農法・栽培内容に応じて設定。生産奨励金は商品代金に含まれ、利用代金から積み立て、生産者に直接渡している。
米騒動の時、米の扱いがなくなった。主食が手に入らなくなるという事態を受けて、予約の仕組みをつくり、予約を優先して届けている。安心・安全な米を食べることで健康に、農業と環境を守り、安心・安全な米を継続して食べることが大切。
子どもたちの健やかな成長を願う思いを、利用を通じて実践し、家族の健康を守り、日本の農業を守ることにつなげていきたい。
生活協同組合パルシステム山梨・長野 理事長 古屋 滋子 氏
生活協同組合パルシステム山梨・長野 理事長 古屋 滋子 氏
約170万世帯が加入する生協として、米の消費拡大と生産支援を目的に、予約登録米の取り組みと併せて学習会や産地交流、日本型食生活を推進してきた。令和の米騒動では産地の協力で予約登録米は組合員に安定的に届けることができた。
2025年産米の価格は2倍となり、影響を受けるのは子育て世代。本年3月に米のコスト指標も示されたが、十分な食事を取れない多くの子どもがいる。こうした現状を踏まえた米政策が求められる。米の消費支援は子どもの健全な育成、離農防止、耕作放棄地拡大防止にもつながる。生産者と消費者の双方にとって持続可能な米政策・支援が必要。
水田の多面的機能による外部経済効果は極めて重要。水田は比較的少ない農薬・化学肥料でも生産が可能。ロシアのウクライナ侵攻では穀物価格の上昇・供給停滞が発生した。飼料用米を生産することは、輸入飼料依存からの脱却にもつながる。水田と畑地、それぞれの特性に応じた農作物生産の推進を、ぜひ支援してほしい。
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会 会長 村上 彰一 氏
まとめ
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会 会長 村上 彰一 氏
作山先生からの水田政策への問題提起、農林水産省・国枝課長からの水田政策の見直しへの考え方を受け、2027年からの水田政策の抜本見直しに向けて6生協の政策を取りまとめたい。
気候変動や自然災害が常態化する中で、主食用米が不足するという事態が現実に起きた。高温障害による乳白米、歩留まり低下など、主食用米の需要を性格に予測してギリギリのラインで生産し、価格を維持する今の方法は通用しなくなっている。
状況が変わっても、生産者には生産原価を補償し、安定した所得を得られるようにするのが一番。米の供給が滞ることなく、消費者が手に取れる安定した価格を維持するために、作山先生が提起した直接支払いは議論に値する。気候危機で生産者が減る中、生産をいかに持続可能にするか真剣に考える時期に来ている。
本学習会を起点に、各生協でさらに学習を深め、6生協で政策策定を急ぎ進め、2027年からの水田政策策定に向けて、政府に提出したい。今回の米騒動を無駄にせず、生産者と共に力を合わせて日本の米、水田を守り、農業を持続可能なものにするために力を合わせて頑張っていきたい。
【主催6生協 (呼び掛け団体)】
パルシステム生活協同組合連合会
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会
生活協同組合連合会コープ自然派・オレンジコープ事業連合
生活協同組合連合会アイチョイス
グリーンコープ生活協同組合連合会
東都生協
Tohto Week 2026を開催しました!
産直産地・メーカーと共に東都生協の取扱商品の魅力を発信


東都生協プライベートブランド「わたしのこだわり商品」販売コーナー
東都生協は2月24日から28日までの5日間、JA東京アグリパークにて「Tohto Week 2026」を開催しました。
本イベントは、東都生協産直生産者団体協議会および東都生協共生会との共催で実施しました。今回のテーマは「こだわり発見!食でつなごうおいしいの輪」。期間中は5日間合計で約3,000人の来場者でにぎわいました。
会場内では、さまざまな企画ブースを展開しました。
〇わたしのこだわり 商品販売コーナー会場中央に設置した商品販売コーナーでは、東都生協のプライベートブランド商品「わたしのこだわり」の紹介・販売を行いました。併せて、東都生協の事業や取り組みについても発信し、多くの方に関心を持っていただきました。
〇健康コーナー
健康コーナーでは、野菜摂取量の目安を確認できる「ベジチェック®」を設置。さらに木曜日には雪印メグミルク株式会社をお招きし、骨密度測定を実施しました。体験した来場者からは、表示された数値に一喜一憂する様子が見られ、大変人気の高いコーナーとなりました。*ベジチェック®は、カゴメ株式会社の登録商標です


〇販売・試食コーナー
販売・試食コーナーには、産直産地やメーカーが日替わりで毎日4団体参加しました。実際に生産者やメーカーが商品をPRすることで、産地と消費者が直接交流できる貴重な機会となりました。
試食をきっかけに、これまで利用したことのなかった商品を新たに知る機会にもつながりました。


~参加した産地・メーカーの声~
- おかずキットの試食を通じ、組合員・非組合員を問わず多くの方と交流できました。
- 冷凍おかずキットの利便性や需要について、直接意見を聞けたことが貴重でした。
- 試食や体験を通じて、紙面だけでは伝えきれない商品の魅力を伝えることができました。
- 来場者が多く、販売があることで商品をお薦めしやすかった。
- 牛乳と珈琲のコラボ試飲など、新たな提案が好評でした。
〇日替わりイベント企画
期間中の毎日午後には、日替わりでイベントブースを展開しました。イベントを目当てに来場する組合員の方も多く見られました。


2月24日:いちごの食べ比べ
3品種の食べ比べを実施し、「あまりん」が特に高い支持を集めました。


2月25日:かんきつの食べ比べ
5種類の食べ比べを行い、「不知火」「はるか」が高評価でした。



2月26日:防災関連展示・試食
防災用テントの展示と、防災食品(ごはん・おかず)の試食を実施しました。


2月27日:米の食べ比べ
金芽米長野コシヒカリ、金芽ロウカット玄米、金芽米北海道産「えみまる」の3種類を試食し、「えみまる」が最も高い評価を得ました。


2月28日:しめさば寿司の試食
東都しめさばを使用し、ごまやしょうがを加えたアレンジで試食提供を行いました。
〇来場者向け企画・取り組み
そのほか、組合員とお友達への来場プレゼントをはじめ、アプリ・SNS登録の案内、来場者アンケート&ガラポン抽選、東都生協加入ブースなども設置し、会場は終日活気にあふれていました。
〇Instagramフォト&イラストコンテスト
Tohto Week 2026に先駆け、Instagramフォト&イラストコンテストを実施しました。
「#おいしいでつながる瞬間」をテーマに、全国から114作品の応募があり、受賞作品は会場内に展示しました。会場を彩った数々の作品は、多くの来場者の目を楽しませました。

↑最優秀賞@nonbirikuma_kさまの作品
~組合員の声~
- カタログを見て注文することが多く、いつも同じ商品を選んでいました。実際に試食してみると、とてもおいしく、生協で注文したいと思いました。
- 東都生協とのつながりを大切にしている生産者の方がたくさんいらっしゃり、直接交流できてとてもよかった。
- いつも利用している冷凍しめさばが、思っていた以上においしく感じました。今回、冷凍方法について詳しく聞けてよかった。
- お米の食べ比べに参加しました。おいしい炊き方や保存方法を教えていただき、とても参考になりました。
- これからも、もっと楽しいイベントを企画してほしい。
〇イベントを終えて
「Tohto Week 2026」では、組合員や都市生活者の皆さんに日本の食料問題について考えるきっかけを提供するとともに、東都生協の「産直」や「こだわり」を知り、お気に入りの商品と出会っていただくことを目的としました。
期間中は気温上昇や降雨など天候の変化もありましたが、産地・メーカーによる販売・試食ブースには連日多くの来場者が訪れました。子どもから大人まで楽しめる企画となり、会場には笑顔と笑い声が広がる5日間となりました。
〇協力団体
<東都生協共生会 加盟団体>
有限会社須黒食品、株式会社風見、やさと農業協同組合、株式会社協和、グリンリーフ株式会社、三菱食品株式会社、マルイ食品株式会社、JA全農ミートフーズ、小川珈琲株式会社、北海道漁業協同組合連合会、千倉水産加工販売株式会社、株式会社藤井養蜂場、株式会社東京コールドチェーン、株式会社マルダイ長沼、雪印メグミルク株式会社
<東都生協産直生産者団体協議会 加盟団体>
千葉北部酪農農業協同組合、(農)埼玉産直センター、(農)ながさき南部生産組合(ぐりーん・ねっとわーく株式会社)、(農)房総食料センター、株式会社マルタ、栃木おいしい会(大成農材株式会社)、(農)大矢野有機農産物供給センター、東洋ライス株式会社
「農ツアー in 井荻」を開催
杉並区内を巡り地域の食と農に触れる


大根の収穫体験(本橋農園)
2025年12月20日、東都生協はJA東京中央との連携企画「農ツアー in 井荻」を開催しました。年末の寒波に加え、小雨交じりの空模様となりましたが、杉並区内の花・野菜農家を歩いて巡るこの企画には、東都生協の組合員4人とJA東京中央からの合計25人が参加しました。
◇花卉(かき)生産者「野田園芸」を訪問
集合場所の荻窪駅北口から出発点の井草八幡宮までバスで移動し、農ツアーがスタート。
最初に訪れたのは杉並区今川で花・草木の栽培を行う「野田園芸」。国内でのクリスマスローズ生産の先駆者である野田一郎さんから、栽培の苦労や魅力について話を伺いました。
東京農業大学で学び、ニュージーランドでの農業研修などを経て就農した後、父親と二人三脚でクリスマスローズの栽培や品種改良、認知度の向上に取り組んできたそうです。
「昨今は気候の問題が大きく、温暖化に対応した育て方が求められる」として「標高が高く夏でも涼しい高冷地にクリスマスローズの株を一時的に移動させ、寒さに当てることで開花を早め、年明けに満開を迎えることができる」と栽培の工夫を紹介。「育てた苗木がまちを彩り、花と緑を増やすことに貢献できてうれしい」と話していました。

開花を待つクリスマスローズ

シクラメンなど花卉類を幅広く栽培

生産者の野田一郎さん
◇善福寺公園・上池で内田秀五郎像を見学
途中、井草八幡宮(杉並区善福寺)を見学した後に訪れたのは「内田秀五郎」像。杉並発展の基礎を築いた郷土の偉人とされ、都立善福寺公園の上池の一角にその像が立っています。
JA東京中央・組織広報室室長 上野善範さんは「明治以降、現在の荻窪地域(旧井荻村)は、武蔵野の農村から中央線沿線を代表する住宅地へと大きく発展してきた」と説明。その背景として「時代のニーズをいち早く的確に読み取り、土地区画整理による道路造りや電気・水道などの住環境整備、さらに駅誘致、学校誘致、公園造成などのまちづくりを次々と進めた内田秀五郎氏の偉業がある」としました。

善福寺公園・上池入り口でJA東京中央・上野さんから説明

善福寺池・上池のほとりにたたずむ内田秀五郎像
◇少量多品目栽培に取り組む本橋農園を訪問
善福寺公園の紅葉を楽しみながら下池を縦断し、最後に訪れたのは杉並区善福寺で100年以上続く「本橋農園」。
生産者の本橋成一さん・隆生さんに農園内を案内していただきました。畑には大根や葉物が植えられ、みかんやブルーベリーなどの果実を含め、年間約40~50品目の農産物を生産。栽培の特徴や苦労についてお話しいただきました。
野菜は農薬を使用せずに栽培し、JA東京中央「いおぎマルシェ」(井荻支店)や直売所で販売されています。
地元のJA東京中央青壮年部に所属する隆生さんからは、尊敬する父親から「『実家に戻ってきてほしい』と言われたことをきっかけに就農を決意した」というエピソードも伺いました。
また、野菜栽培での工夫や、近年の夏場の気温上昇による栽培への影響についても詳しく学ぶことができました。
ツアーの締めくくりは、大根の収穫体験。農園内に植わるクロガネモチの実も提供され、年末年始の飾り用に持ち帰る参加者も見られました。

次世代生産者・本橋隆生さん

ピンク色のかぶ「もものすけ」

本橋成一さんが説明
2025年度2回目となる農ツアー。地域を巡りながら地域の食と農に触れる機会となりました。
この企画は、2022年に東都生協とJA東京中央が連携協定を結んだことで実現しました。今後も都市農業に触れ、食と農を学ぶ機会として、さまざまな取り組みを続けていきます。

本橋農園にて参加者と本橋さん親子(杉並区善福寺)
わら細工体験会を開催しました
2024年度に続く2回目のJA東京中央との連携企画


マンツーマンでわら細工指導
2025年12月20日、東都生協はJA東京中央と連携して「わら細工体験会」を開催しました。この企画は2024年度に続き2回目となります。
当日は午前10時・午前11時の2部制で、事前に申し込んだ12組・17人の組合員とその家族が参加。昔ながらの「わら細工」に触れながら、参加者はものづくりの楽しさを体験しました。
イベント冒頭、上祖師谷郷土研究会会長の髙橋光正氏が、JA東京中央千歳支店1階に展示されている古農機具について解説。今では目にする機会の少ない農具の歴史に触れる貴重な時間となりました。

お話を聞きながら作業

まず「甲羅」作り

縦横・交互に編み込み
場所を建物3階の「グリーンホール」へ移し、わら細工の制作がスタート。今回の題材は正月飾りにも使われる「亀」。亀が歩みを一歩一歩進めることから「継続」「長寿」の象徴として親しまれています。
同会の会員10人に講師として協力いただき、事前に用意した「わら細工の亀」制作キットを使って、参加者1人につき講師1人が丁寧に指導しながら進めました。

甲羅を編み上げ、整形

麻ひもで4カ所しっかり結んで「足」作り

編んだわらで「頭」作り
はじめに、わらを重ねて甲羅と足を形作ります。続いて頭部を取り付け、最後に穂付きの稲を差し込んで仕上げます。
工程の中には、麻ひもを力いっぱい締める場面もあり、講師のサポートを受けながら真剣に作業する参加者の姿が見られました。
完成した亀は、甲羅が大きく存在感のあるもの、小柄ながら高さのあるもの、稲穂が印象的なもの、緑色がアクセントになったものなど、多様で個性豊かな仕上がりとなりました。
会場には、干支をかたどった作品など、同会が制作したさまざまなわら細工も展示。参加者からは「すごい」「こんなものまで、わらで作れるとは知らなかった」といった声が寄せられました。

「尾」に稲穂を差し込み

きれいに取り付けたら完成

まるで歩いているかのよう!

作業風景

上祖師谷郷土研究会の作品
東都生協は、2022年にJA東京中央と連携協定を締結し、組合員・地域住民の「食と農を守り、豊かなくらしを実現する」ことを目的として、さまざまな企画を継続的に実施しています。
今回の体験会に加え、世田谷産みかんの収穫体験など、子どもたちが楽しめる食育企画もご好評いただきました。今後も、身近な農体験を通して食や農への理解を深める取り組みを進めていきます。

作品を手に第1部参加者と講師の皆さま

こちらは第2部参加者と講師の皆さま
世田谷区烏山で「農ツアー」開催
烏山地域を巡りながら農に触れ、みんなで都市農業の未来を考えました


大谷農園でにんじん栽培の現状を学習
2025年11月28日、東都生協とJA東京中央との連携企画「農ツアー in 烏山」が開催され、東都生協からの組合員9人、JA東京中央からの参加者を含め約30人が参加しました。
「農ツアー」は、JA東京中央が地域を巡りながら農に触れる機会として企画しました。当日は冬の寒さとなりましたが、晴天に恵まれ絶好の農ツアー日和となりました。
◇ファーマーズマーケット千歳烏山
最初に訪れたのは「ファーマーズマーケット千歳烏山」。髙橋会長から、マーケット誕生の経緯や魅力についてお話を伺いました。
本橋店長からは「ぜひ、いろいろな種類の青果物を食べて、お気に入りを見つけてください」とのメッセージがあり、参加者の皆さんも興味津々でした。
◇下山千歳白菜発祥の地・記念碑見学(9丁目の屋敷林)
次に訪れたのは、江戸東京野菜「下山千歳白菜」発祥の地。バス通りから小道を入ると、紅葉が美しく色付く古民家の横に、その記念碑がたたずんでいました。
JA東京中央の職員より、下山千歳白菜は一般的な白菜の2~3倍と非常に大きいことや、現在は栽培されておらず種のみ冷蔵保存されていることなど、貴重なお話を伺うことができました。

ファーマーズマーケット千歳烏山にて

「下山千歳白菜」発祥の地にたたずむ記念碑

下山千歳白菜の大きさは普通の白菜の2~3倍
◇西沢つつじ園
続いて訪れたのは「西沢つつじ園」。生産者の西澤和義さんから、つつじの栽培方法や剪定(せんてい)時期などを直接伺うことができ、参加者にとって貴重な学びの時間となりました。
紅葉に染まる11月のつつじ園で、参加者は満開になる春の時期の訪問を楽しみにしている様子でした。お話の後には、西澤さんの心遣いで温かい豚汁が振る舞われ、冷えた体を温めるおいしい一杯に笑顔が広がりました。

つつじ栽培について学習

春期に見られるつつじ

西沢つつじ園で豚汁をごちそうになりました
◇大谷農園
最後に訪れたのは「大谷農園」。
生産者の吉田大記さんに案内していただき、長ねぎ・にんじん・大根の栽培について学びました。
長ねぎ栽培での吉田さんの工夫や、気温上昇によりにんじんの栽培が難しくなっている現状、東京江戸野菜「大蔵大根」について、詳しく説明していただきました。
ツアーの締めくくりには、大根の収穫体験を行いました。掘ってみるまで大きさが分からない大根の収穫作業に、参加者はワクワクしながら挑戦。自分で収穫した大根を手に笑顔を見せていました。

大谷農園の長ねぎ栽培の工夫を伺いました

立派な「大蔵大根」を収穫!

ずしりと重い大蔵大根
地域を巡りながら農に触れる機会として、また、今回の農ツアーで約2キロを歩くことで健康面も考えた企画となりました。この企画は、2022年に東都生協とJA東京中央が連携協定を結んだことで実現することができました。今後も都市農業に触れる機会、食と農を学ぶ機会として、さまざまな取り組みを続けていきます。

生産者の吉田さんと参加者。収穫した大根を手に(大谷農園)
世田谷でみかんの収穫体験
JA東京中央と共に地域の食と農を守り、豊かなくらしの実現を目指して


世田谷区祖師谷の川本農園でみかんの収穫作業を体験
2025年12月6日、東都生協はJA東京中央との新たな連携企画として「世田谷産みかん収穫体験」を開催しました。
小田急線祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩約20分、世田谷区祖師谷(そしがや)の住宅街の一角に広がるみかん畑が今回の会場です。
みかん畑を維持する川本農園は、同地で300年以上続く農家。落ち葉や枝を細かく砕いて土に混ぜ込み、自然の力を生かした土づくりを行うとともに、木と木の間隔を広く取り、日光をたっぷり浴びさせて育てる栽培方法に取り組んでいます。
当日は午前10時と午前11時20分の2部に分けて開催。横浜から車で参加した家族を含む21組・52人の組合員とその家族が、みかんの収穫作業を体験しました。
参加者は籠とはさみを手に畑を巡り、好みのみかんを収穫。小ぶりな実を選ぶ方、艶を重視する方など、子どもから大人まで笑顔で収穫を楽しんでいました。
収穫量は1kgから8kgまでさまざま。中にはジャムづくりに挑戦するとのことで、袋いっぱいのみかんを持ち帰る参加者の姿も見られました。
参加者からは「子どもと一緒に収穫できて楽しかった」「都内でこのような体験ができるのは貴重」「みかんをおいしくいただいております」といった声が寄せられました。

収穫方法を説明する川本さん

樹間が広く、光がたくさん入るみかん畑

じっくりと吟味して収穫

1つ1つ、丁寧に...

手作りの籠を使って

籠いっぱい取れたよ!
- 世田谷でみかん狩りができるとは思っていなかったので、貴重な体験でした。東京の農家さんは農地を相続する際の税金が高額で、畑を売却せざるを得ないこともあると伺いました。農地が減っている中で、今日みかん狩りができて本当に良かったです。
- 360°太陽の光が当たる広々とした畑で、低木に剪定(せんてい)されたみかんの木はしっかり手入れされていました。たわわに実ったみかんは粒ぞろいで、見た目にも「これはおいしい」と分かる見事なもの。30分ほどの短い体験時間でしたが、収穫の楽しさを十分に満喫できました。ありがとうございました。
- 2歳の娘も上手にはさみを使ってみかんを収穫していました。自分で取ったみかんをうれしそうに見つめる姿が印象的で、良い食育になったと感じます。自然に触れながら親子で楽しめる、素敵な時間でした。
東都生協はJA東京中央と2022年に連携協定を締結。相互の組合員と地域住民の食と農を守り、豊かなくらしを実現するため、これまでさまざまな企画を展開してきました。
今回の世田谷産みかん収穫体験では、子どもたちの元気な声も飛び交い、みかんを通じて食や農を考えるきっかけになりました。今後も、都内で農業体験を通じて食育を学べる取り組みを検討していきます。

家族みんなで協力して収穫

でべそのみかんを見つけたよ

収穫した重さでお支払い
いしおかオーガニックフェス in やさと に出展
八郷地区の自然を満喫するイベントを通じて、つながり合い、生かし合う

東都生協は試食イベント車を持ち込み、
「やさと有機ねぎ入りチヂミ」を提供

会場は朝日里山学校(茨城県石岡市)
東都生協は2025年12月6日、茨城県石岡市の朝日里山学校で開催された「いしおかオーガニックフェス in やさと」に出展。東都生協からは大型バス1台とマイカーでの参加を含め、組合員など38人が参加しました。
このイベントは、地元の有機食材を使った飲食店の出店や有機農産物などの販売、大根の収穫体験など、食や農の体験を通じて共に生きる関係を未来へとつなげていくために、石岡オーガニックフェス in やさと実行委員会の主催(※)により開催されました。
この実行委員会には東都生協からも職員が毎月参加し、開催に向けた準備をお手伝いするとともに、協賛という形でも協力しました。
筑波山の麓に広がる石岡市の八郷地区は、全国でも有数の有機農業が盛んな地域で、東都生協の産直産地・JAやさとが位置しています。
会場となった朝日里山学校は、廃校になった小学校(1955年建築)の木造校舎を活用し、NPO法人アグリやさとが運営する交流・体験施設です。
地元産の有機食材を扱ったさまざまな店舗が立ち並ぶ中、東都生協は試食イベント車で「やさと有機ねぎ入りチヂミ」を販売しました。
JAやさと有機栽培部会の生産者が育てた有機ねぎなどを食材に使い、東都生協のワーカーズ・コープのスタッフが調理。行列ができるほど好評で、作るのが追い付かないほどの盛況ぶりとなりました。
「オーガニックフェス」のため、材料は有機にこだわり、調味料も有機中濃ソース、有機めんつゆを使用。来店した茨城の生協組合員は、珍しがっている様子でした。何より一番喜ばれたのは、JAやさとの皆さんが育てた有機長ねぎの香ばしい香り!
10時過ぎから開店しましたが、午後3時には有機長ねぎを使い切って終了しました。寒い中でしたが好天にも恵まれ、来店した皆さんは「とてもおいしい」と喜んでいました。

盛況となった東都生協の試食イベント車

産直産地・JAやさとは有機農産物を販売

NPO法人アグリやさと代表 柴山 進氏
※共催:NPOアグリやさと、NPOつながりつながる研究所、JAやさと
後援:石岡市、石岡市教育委員会、茨城県県南農林事務所
「食」の学校特別企画「第3回ふるさと料理教室」を開催しました
「めはりずし」と「のっぺい汁」で味わう、ふるさとの知恵とぬくもり

2025年10月18日、東都生協は3回目となる「食」の学校登録者を対象とした特別企画「郷土の味で旅する!ふるさと料理教室」を開催しました。
今回のテーマは和歌山県の「めはりずし」と新潟県の「のっぺい汁」です。会場は、前回に引き続きシンクネクスト キッチンスタジオ(世田谷区船橋)。5組7人の組合員が参加し、和やかな雰囲気の中で郷土料理作りを体験しました。
講師は、料理研究家の今別府靖子(いまべっぷ やすこ)氏。雑誌やテレビ、講演会などでも活躍され、「誰でも無理なく、楽しく作れる料理」をモットーに、実践的で親しみやすい指導が好評です。
■郷土料理に込められた知恵と文化
「めはりずし」と「のっぺい汁」の調理実演に入る前に、それぞれの料理に込められた地域の文化や背景について今別府氏が解説しました。
「目を見張るほどおいしい」「目を大きくして食べる」など、「めはりずし」は名前の由来にも地域のユーモアや愛着が込められています。一方「のっぺい汁」は、家庭ごとに具材や味付けが異なり、冷やして食べる地域もあるなど、食文化の多様性を感じられる一品です。

はじめに今別府先生が調理実演

続いて全員でめはりずし作り

参加者の皆さま
■実演で学ぶ、調理の工夫と知恵
調理は今別府氏の実演からスタート。
めはりずしでは、高菜漬けの扱い方や、茎の部分も刻んでご飯に混ぜることで食材を無駄なく使う工夫が紹介されました。
先にめはりずしを仕上げておくことで、実食までの間にご飯と漬物の味がなじむという段取りも学びのポイントに。
のっぺい汁では、里いものとろみを生かす調理法が注目されました。下ゆでせずにそのまま煮ることで自然なとろみが出るほか、あくを取り過ぎないこともポイント。近年では片栗粉でとろみを加える家庭もあるとのことで、昔ながらの知恵と現代の工夫の両方を学ぶことができました。

切り終えたのっぺい汁の具材

今別府先生が実地に指導

のっぺい汁に調味料を投入
■試食と交流で深まる「食」の楽しみ
調理後は、参加者全員で試食タイム。
料理の感想や家庭での食卓の話題、子どもたちの学校給食の話など、会話が自然と広がり、笑顔があふれる時間となりました。
参加者からは、
・子どもも参加していたのでとても良かった
・先生とテーブルを囲んで実食できてうれしかった
といった声が寄せられ、学びと交流のある温かなひとときとなりました。

完成したのっぺい汁を盛り付け

今回のテーマ料理2品が完成

今別府先生を囲んで試食
【東都生協「食」の学校のご案内】

ライス博士(食の学校公式キャラクター)
各回は「食」の学校登録者にご案内しています。ぜひ「食」の学校にご登録の上、次回の料理教室にご参加ください。
東都生協「食」の学校では、これからも"見て、感じて、学ぶ"体験を大切にした企画を通じて、「食」への関心や学びを広げていきます。
「食」の学校特別企画「第2回ふるさと料理教室」を開催しました
料理研究家・今別府靖子氏を講師に山形県の「芋煮」、兵庫県の「とふめし」作りを体験

今別府先生よりテーマ料理の背景を解説

はじめに今別府先生が調理実演
2025年9月20日(土)、東都生協は「食」の学校登録者優先の特別企画 「郷土の味で旅する! ふるさと料理教室 ~日本各地の"おいしい"を、つくって・知って・味わう体験型プログラム~」の第2回を開催しました。
今回のテーマ料理は山形県の「芋煮」と兵庫県の「とふめし」。会場のシンクネクスト キッチンスタジオ(世田谷区船橋)には4組・計6人の組合員が参加しました。
講師を務めたのは、料理研究家の今別府靖子(いまべっぷ やすこ)氏。雑誌やテレビ、講演会などで活躍する今別府さんは「誰でも無理なく、楽しく作れる料理」をモットーに、親しみやすく実践的な指導で人気を集めています。
■郷土料理に込められた知恵と文化
今別府氏は冒頭、今回の郷土料理が伝わる地域の食文化について解説。
山形県の芋煮は、秋になると河原で大鍋を囲む「芋煮会」が恒例行事となっていること、兵庫県のとふめしは、おかずがなくても満足できる一品として親しまれていることなど、料理に込められた地域の知恵や暮らしぶりを紹介しました。
■実演で学ぶ、調理のコツ
今別府氏による芋煮の調理実演からスタート。
食材の切り方の実践はもちろん、こんにゃくはスプーンや手でちぎると味がしみやすいこと、きのこの無駄なく使える切り方など、日々の料理に役立つ豆知識が次々と飛び出します。
参加者はメモを取ったり、うなずいたりしながら、和やかな雰囲気で学びが進みました。

芋煮の具材を準備。こんにゃくはスプーンを使って一口大に

里いもなどの根菜は水からゆでるのがコツ

芋煮の出来上がり!
■とふめしのポイントは「豆腐をゆでる」こと
兵庫県の郷土料理「とふめし」で注目されたのが、豆腐の下ごしらえ。
豆腐はじっくりゆでることで余分な水分が抜け、炒めても崩れにくく、しっかりとした食感になります。さらに、ご飯と混ぜても水っぽくならず、全体がほどよくなじみます。
今回は事前にゆでた豆腐を使用しましたが、家庭で作る際には少し手間に感じるかもしれません。しかし、この工程が仕上がりの味や食感に大きく影響するため、ぜひ取り入れてみたいポイントです。

みんなで食材を切り分けます

食材を炒めて、とふめしの具作り

盛り付け
■試食と交流で広がる「食」の楽しみ
調理後は、参加者全員で試食タイム。本日調理した郷土料理の話題から子どもたちの学校給食の話題まで、会話は尽きることなく、笑顔が広がります。
参加者からは、
「豆腐を1時間ゆでるという調理法に『なぜ?』と興味を持ちました」
「郷土料理の奥深さに触れました」
「芋煮は地域によって味付けが違うことや、料理ができた歴史なども自然と学べました」
「子どもと一緒に台所に立つ機会を頂けてうれしかった」
「食事後の談話で有意義な情報がたくさん聞けて楽しかった」
など、料理教室を通じて得られた気付きや喜びの声が寄せられました。

今回の郷土料理、芋煮と「とふめし」が完成

今別府先生を囲んで実食
【ご案内】
ふるさと料理教室は、8月から1月までの毎月1回、全6回開催しています。
各回は「食」の学校登録者にご案内しています。ぜひ「食」の学校にご登録の上、次回の料理教室にご参加ください。
東都生協「食」の学校では、これからも"見て、感じて、学ぶ"体験を大切にした企画を通じて、「食」への関心や学びを広げていきます。
日本の水田を守ろう! みんなdeミーティングを開催しました
生産者と消費者が信頼でつながり、産直米を守り続ける
全農パールライス㈱ 服部常務取締役
東都生協商品部 菱木職員
北海道・(有)どさんこ農産センター 石川取締役
新みやぎ農業協同組合 佐々木部会長
茨城県・やさと農業協同組合 廣澤専務理事
滋賀県・グリーン近江農業協同組合 安孫子課長
東都生協 橋本副理事長
東都生協 奥山専務理事
2025年8月22日、東都生協は「日本の水田を守ろう! みんなdeミーティング」を東京都農業会館(渋谷区代々木)にて開催しました。会場には約90人、オンラインでは150人近くの東都生協の組合員、生産者、関係取引先、職員が集まりました。
今回の「みんなdeミーティング」は、昨年来のいわゆる"令和の米騒動"について、生産者の状況を正しく知り、日本の稲作・水田を未来に引き継ぐ行動について考える機会として開催。「消費者の食べ続ける約束があってこそ、生産者は米をずっと作り続けられる」として、産直米を食べ続けるために正しい情報を知り、みんなでできることを考えました。
開会あいさつで東都生協・風間理事長は「報道だけでは伝わらない現場の声を届けることが生協の責務だ」として「日本の米の危機的状況の中で、生産者と消費者が対等な立場で意見を述べる貴重な機会。活発な意見を頂戴したい」と述べました。
米に関する情勢報告
初めに登壇した全農パールライス㈱の常務取締役 服部康行氏は「令和の今回の米騒動は、需要に対して生産が不足していたこと、農林水産省の認識が甘いまま対応しなかったことが原因だった」と指摘。
「卸会社では2023年産米の収穫段階から年間供給に不安があった」として、米騒動が起きた経緯、マスコミや消費者の動き、備蓄米放出に当たっての障壁など、さまざまな視点から米騒動を振り返りました。
服部氏は、2025年産米の買取価格が例年に比べて高くなっていることを示し「今後は生産者と消費者の適正価格のギャップがどう埋めるかが課題。令和の米騒動は日本の農業のさまざまな課題を浮き彫りにした」とまとめました。
東都生協からは商品部部長補佐の菱木正悟職員が産直米について報告。「天日干し米」や「農業高校リレー米」など、長年にわたる東都生協の産直米の取り組みを紹介しました。
併せて「令和の米騒動」について、東都生協内でも急激に産直米の需要が増え、年間契約量の範囲で対応するために抽選で対応せざるを得なくなった経緯を説明。「今後は東都生協として『登録米』から『約束米』へと進化させることで生産者とのつながりを強め、価格設定の見える化を進め、国産米を誰もがおなか一杯に食べられる社会を目指したい」としました。
生産現場からの声
有限会社どさんこ農産センター取締役 石川隼人氏
「地域の水田を守りたいと農業を始めた。コロナ禍では、米の買取価格は下がる一方で肥料や資材代が上がり、一番厳しかった。これまでの米価格は家族労働でしか賄えないほど低水準だったが、2025年産米の価格が上がることで『米を育てたい』という若者が挑戦できる環境を整えることができる」と話しました。
新みやぎ農業協同組合田尻産直委員会米部会 部会長 佐々木武美氏
「田尻産直委員会米部会は50年にわたり、安全·安心な農産物を消費者に届けたいという強い思いで活動してきた。生産者の高齢化、資材の高騰などさまざまな課題があるが、特に除草作業が大変。一つ一つの課題に向き合い、2025年産米についても安全·安心でおいしい米を生協の組合員へ届けられるように頑張っていきたい」と語りました。
やさと農業協同組合 専務理事 廣澤和善氏
「長い間生産調整をしてきた結果が米騒動につながった。政府は農業の大規模化を推奨しているが、日本の農業の4割は中山間地で行われている。そのため、中山間地での農業が生き残るための政策も必要になっている。これからの産直の取り組みは、産地で消費者自らが食料作りに参加することで、産地と生協組合員の関係を強化していくことにある。産地とつながる生協産直の未来に向けた発想の転換が必要だ」と語りました。
グリーン近江農業協同組合 販売推進課 課長 安孫子雅則氏
「近江は環境こだわり農業の取り組みが日本一。米については価格の下落、労働力不足、資材高騰により、麦や大豆へ転換が増えて水田が減り、米の収量は近年減少傾向にある。生産者が安心して農業を続けていけることを目指している。作る約束と食べる約束により、これからは『約束米』作りに組織を挙げて取り組み、生産者と生協組合員をつないで食べる量=作る量を明確にすることで安定供給に努めていきたい」と話しました。
続けて東都生協・橋本副理事長が組合員から寄せられた声を紹介。米が届かないことへの不安の声など現実的な課題のほか、「農業を自分事として考える」組合員の意識変化が見られることを報告しました。
「今回の米騒動に限らず、産地や生産者と近い距離にある東都生協だからこそ、日本の農業の未来に責任を持つことが重要。産地と組合員がより近い関係になれるように、みんなで米について考える企画を進めている」として「今回の各方面の思いを受け止め、消費者は安さを求め過ぎず、一人一人が農業という課題を自分事としてとらえ、東都生協というプラットフォームを産地直結で創り上げていきたい」と述べました。
閉会あいさつに立った東都生協・奥山専務理事は「『食べ続ける約束と作り続ける約束』とい信頼関係が重要。米はいつでもあるものではなく、守り続けることが必要な時代になっている」と述べました。
また「最も大切なのは生産を自分事として捉えることだ」として「生産者にとって必要な価格と、消費者が利用し続けられる価格を追求することが必要。これからも東都生協組合員・役職員が一体となって、持続可能な農業を維持できるように活動を続けていきたい」と締めくくりました。
今回の学習会を通じて、米は「あって当たり前」ではなく、守り続けることが必要な時代であることをみんなで共有することができました。生産者と消費者が信頼でつながり、持続可能な農業を支える仕組みづくりを目指して、東都生協は「約束米」に取り組んでいきます。
登壇いただいた産直産地の皆さまと

