みんなの活動:これまでの活動報告

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「ひたち野 穂の香卵」の産地を交流訪問しました

JA新ひたち野で飼料用米の田植え体験&㈱小幡畜産の鶏舎見学・交流

2016.09.14

稲が倒れないように丁寧に田植え

稲が倒れないように丁寧に田植え

ひたち野 穂の香卵の鶏舎

ひたち野 穂の香卵の鶏舎

鶏舎内では全員白衣とマスク着用

鶏舎内では全員白衣着用

東都生協は2016年5月21日、JA新ひたち野と㈱小幡畜産を訪問し、飼料用米の田植え体験と昼食交流と鶏舎見学を実施。飼料用米を配合した餌で育てた鶏の卵「ひたち野穂の香卵」。その飼料用米の産地・JA新ひたち野と日本販売農業協同組合連合会の協力を得て行われた体験交流企画です。

はじめに茨城県石岡市にあるJA新ひたち野の田んぼに到着。田植えの仕方の指導を受けて、一列に並んで田植えをスタート。慣れない手つきで泥に足を取られながらも、一生懸命苗を植えました。

田植え終了後はバスでJA新ひたち野本店に移動し、生産者やJAの皆さんと一緒に昼食タイム。「ひたち野 穂の香卵」 を使ったお料理をおいしくいただきながら、大いに交流しました。

「ひたち野 穂の香卵」についての学習では、餌をとうもろこしでなく米にした経緯や畜産の自給率などについて学び、活発な質疑応答が行われました。

その後バスで㈱小幡畜産へ。養鶏場や飼料・飼育方法について説明を聞き「ひたち野 穂の香卵」の鶏舎と飼料場・堆肥場を見学しました。

参加者からは、
「田植えの体験では、大変な労力を要することが分かって良かった」
「鶏舎が興味深かった。鶏の健康などいろいろ手間をかけていることを感じた」
「いのちを支えるものを作っている方々に感謝と応援をしたい」
などの感想が聞かれました。

飼料用米ができるまでの一端を知るとともに、輸入飼料に頼らず日本の風土に合ったお米を鶏の餌として生かした養鶏について実体験を通して学ぶことができ、充実した一日となりました。

㈱小幡畜産:
JA新ひたち野管内唯一の養鶏農家。開放鶏舎で1段ケージ飼いを行っています。「ひたち野 穂の香卵」は養鶏用飼料の主原料のとうもろこしをひたち野産飼料用米に置き換え(配合率約60%)、自家配合した餌を鶏に与えています。

第3回商品委員会を開催しました

組合員も参加し、新しく東都生協で取り扱う商品を確認!

2016.09.14

事前に届くガイドを読み出席し、1品ずつチェック

事前に届くガイドを読み出席し、
1品ずつチェック

「うさちゃんビスケ」「のりものクッキー」「くまちゃんビスケ」

「うさちゃんビスケ」「のりもの
クッキー」「くまちゃんビスケ」

実際に商品を手に取って確認

実際に商品を手に取って確認

商品委員会は、9つの地域から選出された組合員と組合員理事、商品部と安全・品質管理部の部長が構成メンバー。毎月、新しく取り扱う商品を確認し、商品活動全体を取りまとめます。

商品事業が基本方針などに沿っているかの評価・提言や、新商品おしゃべり会や商品モニターの評価結果など商品関連の活動報告、組合員の声の紹介、アレルギーに関する学習会などの企画も話し合います。

また、委員は各地域の連絡会で新商品説明を行い、地域の声を商品事業につなげています。

今月は、9月の新登場商品194品、地域振興商品1品、催事商品4品の合計199品を確認。商品基準に合うか、組合員のニーズに合うか、説明・表示が分かりやすいかなどをチェック。その後担当職員との質疑応答を行いました。

一部をご紹介すると、アレルギー対応商品の菓子3シリーズは、有機野菜を原料に用いた甘さ控えめのやさしい味で、しっかりかめる硬さもあることを確認。人気商品の「栗ご飯の素」は、昨年国産栗が不作だったため、韓国産栗の原料が提案されました(新物の国産栗が出回れば切り替える予定)。

「『生姜蜂蜜』は蜂蜜含有量が低いのにこの商品名で良いのか」との質問には、「『蜂蜜加工品』なので問題はないが商品案内を工夫する」と回答がありました。

9月の利用促進商品選定では2品を試食し「いわしの生姜煮」に決定。冷凍品ですが自然解凍でも食べられ、各地域の連絡会で試食・学習してもらい、利用普及を進めていきます。

委員からは、東都生協としてふさわしい商品提案をしてほしいとの要望も。東都生協の商品や活動をより良くしたいと積極的で活発な論議が行われました。

リサイクル洗びんセンターを支える会

2016年度第21回リサイクル洗びんセンターを支える会総会報告

2016.09.08

2016年度総会

2016年度総会

リユースびんのふた取り

リユースびんのふた取り

商品案内セット作業

商品案内セット作業

2016年8月31日(水)、リサイクル洗びんセンターを支える会2016年度(第21回)総会が開催され、全議案が可決されました。

リサイクル洗びんセンターを支える会は、会費収入からリサイクル洗びんセンターを中心とした法人事業所の生産設備や設備投資など働く環境を改善するための資金支援をしています。会員からの会費収入の使途や、次年度の活動計画は、毎年の総会で決定しています。

2016年度(第21回)総会には、リサイクル洗びんセンター(4人)、東都生協共生会役員(2人)、東都生協役職員(4人)が出席しました。

事務局より、2015年度活動報告、2015年度会計報告、2016年度活動計画が提案され、全議案が可決決定しました。意見交換では、リサイクル洗びんセンターで働いている利用者の方からの報告や多くの組合員にリサイクル洗びんセンターの取り組みを広めていく取り組みなどについて話し合いました。

総会終了後は、リユースびんを洗浄する作業工程や、商品案内セット作業を見学し、リサイクル洗びんセンターの事業活動について理解を深めました。

多摩市と見守り活動に関する協定を締結しました

行政や他団体と連携して、安心して住み続けられるまちづくりに取り組んでいます

2016.08.31

阿部市長(左)と庭野理事長(右)

阿部市長(左)と庭野理事長(右)

協定を締結した6事業者代表と阿部市長

協定を締結した6事業者の代表と阿部市長

2016年8月24日、多摩市役所にて多摩市地域見守り活動協定締結式が行われ、多摩市と「協力事業者による多摩市地域見守り活動に関する協定」を締結しました。

協定締結式には、東都生協を含む5生協・1事業者(*)が出席し、阿部裕行市長の「顔の見えるつながりを持つ協力事業者による支援は大変ありがたく、この協定締結によりこれからも相互に協力し合い頑張りましょう」のお話の後、事業者の代表一人ひとりがあいさつを行い、それぞれ協定書を取り交わしました。

この協定の締結に伴い、東都生協では、地域の配達を担当する職員が業務中に組合員や地域住民の異変に気付いた場合、事前に取り決めた連絡先に速やかに連絡することで地域住民の安全を守るという見守り活動に取り組みます。

東都生協は引き続き、行政や地域生協・医療生協をはじめ地域の事業者・団体と協力し、誰もが安心して住み続けられるまちづくり活動に積極的に取り組みます。

*今回協定を締結した協力事業者一覧(順不同)
生活協同組合コープみらい
自然派くらぶ生活協同組合
多摩南生活クラブ生活協同組合
東都生活協同組合
生活協同組合パルシステム
布亀株式会社

2016ピースアクションinヒロシマ報告

71年前のきのこ雲の下での出来事や高齢化が進む被爆者の想いを学びました

2016.08.25

平和記念公園「原爆の子の像」に平和の折鶴を手向けました

平和記念公園「原爆の子の像」
に平和の折鶴を手向けました

碑めぐりの様子

碑めぐりの様子

東都生協から参加した組合員・職員

東都生協から参加した組合員・職員

日本生活協同組合連合会主催の「2016ピースアクションinヒロシマ」(2016年8月4日~6日)に今年も参加しました。東都生協からは親子1組を含む6人で参加しました。

1日目は広島到着後、元中国新聞社の記者で入市被爆をした浅野温生(あさの よしお)さんの講演をお聴きしました。浅野さんは原爆投下翌日に広島市内中心部に入りました。その際、市内の惨状を目撃しました。入市被爆者でもある浅野さんはご自身の体験と新聞記者として多くの被爆者を取材し得た、その苦悩について話されました。

2日目は、被爆の実相を伝える碑巡り。平和記念公園内の主な遺構や慰霊碑などをボランティアガイドの方の説明を聞きながら見学しました。

午後は日本生協連主催の「虹のひろば」に参加。全国から61生協1,200人の組合員とその家族、役職員が集まりました。

広島の松井市長のあいさつでは「核兵器も戦争もない平和な世界の実現のために、一緒に考え、行動しよう」との話がありました。

3日目は広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式に参加。黙祷を捧げ、組合員が平和の願いを込めて折った千羽鶴を、平和記念公園内の「原爆の子の像」に手向けました。

参加者からは、「広島の現地に来て原爆の遺構や慰霊碑を見学して、原爆の恐ろしさを実感しました」「『平和の維持』は絶対に必要だと思いました」などの感想がありました。

最後に被爆者の方が語る証言の一部をご紹介します。

  • 爆弾を落とした相手に対して憎しみが残っているとなかなか証言はできない。未来の皆さんに伝えたいことは-「あんな思いもうたくさん」-ただこれだけ。
  • むごたらしい亡骸が散乱するなか必死で逃げました。あちこちから助けを求められましたが、見殺しにしました。水もあげませんでした。助けられなかった後悔が、ずっと抜けないとげのように心に刺さったままです。
  • いまでも腕を高く上げるとやけどの跡が引きつって出血してしまう。がんの手術の傷跡だらけの身体です。
  • 私たちが求めるのは核廃絶です。根気強くNPT再検討会議に働き掛けます。

世田谷区の保坂区長と高齢者の見守りについて懇談しました

自治体と連携して安心して暮らせる地域づくりを進めます

2016.08.23

2016年8月22日、世田谷区役所3階の区長室にて、保坂展人世田谷区長、瓜生律子高齢福祉部長、霜村亮区長室長と「高齢者の見守り」をテーマに懇談しました。東都生協からは、庭野理事長をはじめ世田谷区在住の組合員理事と高齢者見守り活動を日々の業務で行っている職員など8人が参加しました。

はじめに、東都生協の概要や取り組みについて説明し、実際に業務中に直面した見守り活動の事例を報告。

世田谷区からは、相談受け付けや参加と協働による地域づくりを進めるために、2016年7月1日から区内27地区に設置された「福祉の相談窓口」について報告。

また、同区での介護者・高齢者・介護事業者などを対象とした、区の高齢者福祉・介護サービスや介護施設の情報提供や、健康チェックができるスマートフォン・タブレット用「せたがや高齢・介護応援アプリ」などのサービスを提供していることが紹介されました。

今後は、アプリを知らない区民に向けた積極的な広報や、自然体での見守りを必要としていることなどについて、同区よりお話がありました。

限られた時間での懇談でしたが、自治体と連携して東都生協が地域社会に貢献していくためのヒントを得られた有意義な意見交換となりました。

これからも東都生協は「安心して暮らせる地域づくり」に貢献するために自治体との交流を積極的に行っていきます。

左中央が保坂区長、懇談の様子右中央が庭野理事長懇談の様子

世田谷区長・職員の方々と東都生協役職員

世田谷区長・職員の方々と東都生協役職員

被災産地・メーカー交流訪問&被災地視察を行いました

岩手県の(有)本多商店、宮城県の㈱高橋徳治商店と㈱ささ圭と交流。被災地の今を知り、これからの支援の在り方を考えました

2016.08.22

2016年7月22日と23日の1泊2日の日程で、東日本大震災で被災した岩手県の(有)本多商店、宮城県の㈱高橋徳治商店と㈱ささ圭の3メーカーの交流訪問、被災地の視察を行いました。子ども5人を含む11家族20人が参加しました。

東都生協では、継続的に東日本大震災で被災された方々、そして取引先産地・メーカーを支援する募金活動に取り組んでいます。本企画は、東日本大震災への支援募金を活用した企画です。

月日の経過とともに東日本震災関連の報道も減少していますが、被災地や被災産地・メーカーを視察・訪問を通じて、被災当時の状況と復興の過程、今後の支援の在り方について現地で実際に見聞し確かめ、震災を風化させないことを目的としています。


津波で大きな被害を受けたサン・アンドレス公園

津波で大きな被害を受けたサン・アンドレス
公園にてガイドの方の説明を受けました

本多商店の本多サト子さんが震災の絵本の<br>読み聞かせをしてくださいました

(有)本多商店の本多サト子さんが震災の絵本の
読み聞かせをしてくださいました

初日は、一ノ関駅に到着後、バスで大船渡市へ移動。昼食後、碁石海岸で美しい海を見学。津波があったとは信じがたいほど穏やかな海でした。

現地ガイドの方にバスに同乗していただき、大船渡市内の被災地視察。サン・アンドレス公園、大船渡市場、賀茂神社などを回り、当時の状況と復興の過程をお聞きしました。

その後、(有)本多商店に到着し、工場見学。写真などの資料を基に当時の状況をお伺いしました。津波で工場を失っても、わかめを早く出荷できるよう努力されたこと、丁寧にわかめを製造していることなどがよく分かりました。

(有)本多商店の皆さまとの夕食交流会では、三陸海岸のおいしいお料理をいただき、心のこもった温かいおもてなしをいただきました。



(有)本多商店の皆さまとの夕食交流会

(有)本多商店の皆さまとの夕食交流会

㈱高橋徳治商店で笹かまぼこの新工場を見学

㈱高橋徳治商店で笹かまぼこの新工場を見学

翌日は、朝早くバスで出発。途中「奇跡の一本松」などを車中より見学しながら移動。津波の威力の大きさと被害の甚大さを実感しました。

㈱高橋徳治商店に到着し、工場見学。被災後、山の方に工場を再建し材料にこだわった笹かまぼこを製造されていることがよく分かりました。

震災時のお話では、たくさんの映像を見ながらお話をお聞きしました。生々しい事実に参加者は胸塞がる思いでしたが、生産者の方々の前向きな姿勢に心を打たれたようです。昼食交流でもいろいろなお話を交わし、交流することができました。


次に㈱ささ圭の手造りかまぼこ工房へ。かまぼこ工房では、炭火手焼き笹かま体験・試食とお買い物をし、メーカー紹介と被災時のお話をお聞きしました。

当時の新聞記事や写真を見ながら、震災で残ったお店ですぐに再開されたことなどのお話に、参加者も心励まされました。㈱ささ圭本社工場にて工場見学。丁寧に笹かまぼこを製造していることがよく分かりました。

仙台駅に向けて出発。仙台駅より帰路につきました。

㈱高橋徳治商店の高橋英雄さんのお話

㈱高橋徳治商店の高橋英雄さんのお話

㈱ささ圭の佐々木圭亮さん靖子さんご夫妻のお話

㈱ささ圭の佐々木圭亮さん靖子さんご夫妻のお話

㈱ささ圭の手造りかまぼこ工房にて<br>炭火手焼き笹かま体験と試食

㈱ささ圭の手造りかまぼこ工房にて
炭火手焼き笹かま体験と試食

被災地の方々の思いやさまざまなことを乗り越えてのお考えに触れることができ、多くのことを得ることができた2日間でした。一人ひとりがあらためて自分たちにできることを考え、行動につなげていかなければと思いました。


参加者の声
  • 東京にいると分からないことを知ることができ、いろいろと勉強になりました
  • 言葉に言い表せないほどの苦しみ悲しみを経て、それでも今があり前向きに生きていかなければと頑張っている姿に感動しました
  • 未だに仮設住宅が建ち並んでいて、復興はまだまだ途上であると感じました
  • これからも自分に協力できることはしていきたい
  • 笑顔の裏に抱えておられる、その重さを知りました
  • この企画に参加できて良かった。被災したメーカーの皆さんの明るさが心に染みました
  • これから何ができるか考えていきます。まずは伝えていきたいと思います

(農)茨城県西産直センターを組合員が視察訪問

土づくりから収穫まで安全・安心にこだわった農作物作りを確認

2016.08.12

P1020411%2B.JPG

レタスの畑を視察

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にんじんの畑を視察

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しいたけの施設を視察

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説明と質疑応答

2016年2月26日、茨城県の結城郡八千代町に位置する農事組合法人茨城県西産直センターを、組合員5人で視察訪問しました。

視察訪問企画は、東都生協の扱う商品について生産現場や関連する施設を視察することにより、東都生協との約束事、それを守るための仕組み、その仕組みの運用実態、産地・メーカーの特徴的な取り組みなどを組合員自らが確認することが目的です。

現地では、最初にレタス生産者の小泉晃一さんの畑を視察。

生育期間中の温度管理のことや、出荷時に気を付けていることなどについて細かく説明していただき、栽培管理状況や収穫後の畑の管理などを確認しました。

続いて、にんじん生産者の八城理一さんの畑を視察。

昨年9月の記録的な大雨による水害で大きく被害を受け、そのときの状況から現時点の生育状況について説明をしていただきました。

栽培の手順や農薬などの使用について聞き取りをし、確認しました。

続いて、しいたけ生産者の安喰啓太さんの施設を視察。

2011年3月11日以降、原木栽培しいたけの利用減少と今後も永続的に放射能が検出されてしまうことから、設備投資を行い菌床しいたけの出荷を始めようやく安定した出荷ができるようになったことや、現在出荷している原木しいたけの出荷が終了したら菌床しいたけだけの出荷に切り替えていくことなどの説明をしていただきました。

原木から菌床へ移行中の菌床や栽培状況を確認しました。

その後、(農)茨城県西産直センターに移動し、産地の概要や取り組みについての説明を受け、質疑応答を行いました。

昼食交流では、代表理事の堤利一さん、監事の安達一夫さん、生産部部会長の印出昇さん、事務局の渡部さんを交え、活発な意見交換が行われました。

自然災害など、生産者には消費者が思いも及ばないような苦労があることもあらためて実感しました。

参加者からは
「土づくりから収穫するまで、安全で安心な生産の努力がうかがえました」
「農作物に取り組む真摯な姿勢がいろいろな資料から見て取れました。消費者に良いものを提供しようという熱い思いを感じました」
「にんじんが去年の水害で出荷できなかったということで心が痛みました」
「しいたけ農場にて、原発問題で原木栽培が難しくなってしまったこと、多額の設備投資をして菌床栽培も取り入れて軌道に乗り始めたことなどを知り、ここにも大きな災害の犠牲があったのだと思いました」
「生協の物は安心して食べられるとの実感を再度確認しました」
などの感想がありました。

(農)茨城県西産直センターで「すいかの学校」

すいかの畑に、わらを敷くのは何のため?

2016.07.28

東都生協では、2016年も「すいかの学校」を(農)茨城県西産直センターで開催しました。「すいか」の苗植えから収穫まで、普段なかなか体験できない果物の連続3回の農作業体験企画として毎年人気が高く、今年も定員40人を超える47人の応募があり、抽選の結果、16家族40人(おとな23人、小学生11人、小学生未満6人)の参加となりました。

小玉すいか「スマートボール」の苗はユウガオに接木し、「マダーボール」(ラグビーボール型の小玉すいか)は「実生(みしょう)」といって、小玉すいか本来の味により近づけるため、接ぎ木しません。接ぎ木の目的は、苗を丈夫にし、病気に強くし、成りを良くするためです。

(農)茨城県西産直センター生産者の安達一夫さんには、私たちの農業休験のスケジュールに合わせ、1カ月以上も前から接木や、米ぬかやぼかし肥料を使った土づくりなど、すいか作りの準備をしていただきました。


第1回 4月3日 曇り
すいか作りをするハウスは、苗の種類ごとに2棟別々。マルチ(※1)を張り、植え付けるところに穴を開け、マダーボールとスマートボールの苗をそれぞれ植え付けていきます。まず、苗をぬるま湯につけて湿らせてから、マルチの穴に植え付けます。それぞれ自分の植えたところに"大きくなあれ"との願いを込めて、名前を書きました。 最後にマルチを張っていないところに稲わらを敷きつめました。

すいかの苗植え、大きくなるかな

すいかの苗植え、大きくなるかな

すいかの雌花に雄花の花粉を付け交配する「花合わせ」はとても貴重な体験

すいかの雌花に雄花の花粉を付け交配する
「花合わせ」はとても貴重な体験


第2回 5月29日 晴れ

すいかには、雄花の雌花があり、今回は特別にその交配作業(花合わせ)を体験。交配作業を終えた雌花に、受粉日の目印になる赤い毛糸を取り付けました。

その後、ハウスとハウスの間に有機質肥料「米の精」をまき、すいかのベッドとなるわらを敷きます。

「米の精」は東都生協で扱う「金芽米」(BG無洗米)の精米工程でできる肌ヌカを加工した有機質資材。同産地では、今までとぎ汁として捨てられていた成分を肥料として有効活用する循環型農業を実践しています。

受粉日を示す毛糸を付けます

受粉日を示す毛糸を付けます

ハウスの間にわらを敷きます。生長したすいかは、つるを<br>ハウスの外まで伸ばします

ハウスの間にわらを敷きます。生長したすいかは、つるを
ハウスの外まで伸ばします

第3回 6月26日 快晴

安達さんからすいかの生育状況の説明を受けました。スマートボールは交配の後、うどんこ病にかかりましたが、マダーボールの方は青々していました。収穫前に、2種類のすいかの味比べをするため試食しました。交配してから33~34日たつとおいしいすいかに育ちます。今回は、大きいすいかの方が甘かったようです。


(農)茨城県西産直センター・すいか生産者の安達一夫さん

(農)茨城県西産直センター・すいか生産者の安達一夫さん

自分で育てたすいかは特別

自分で育てたすいかは特別

【参加者の声】
  • わたしが、一ばんたのしかったのは、なえをうえることと、しゅうかくすることです。どうしてなえをうえることが楽しかったかというと、「すいかがどれだけ大きくそだっていくんだろう?」と、はやくすいかのおおきさがしりたかったからです。
  • 安達さんの月と植物についてのお話(※2)も、自然界の摂理なのか、それともロマンチックなお話なのか? でも私は信じたい。

※1 マルチ: 農地の畝を覆う、ビニールやポリエチレンなどのフィルム。英語の「マルチング」の略。目的は、①保温による生育促進 ②病害虫の発生防止・反射フィルムによるアブラムシ飛来防止 ③雑草防止-などの効果があります。
※2 安達さんのお話: 植物の樹液は、満月に向かうときに下から上に流れ、新月に向かうときに上から下に流れるとする農法。この理論では、植え替えや接ぎ木、剪定(せんてい)は、新月に向かう時期が良いとされます。第1回目の2016年4月3日は、新月の4月7日に向かう日に設定されました。

熊本地震支援活動のご報告

組合員から寄せられた熊本地震緊急募金を活用した支援活動を進めています

2016.07.27

被災者からの要請の電話を受け付た事務所

被災者からの要請の電話を
受け付けた事務所

倒壊した観音堂の撤去には、2tトラック2台で2日を要しました

倒壊した観音堂の撤去には、
2tトラック2台で2日
を要しました

トレーラーハウス

トレーラーハウス

被害の大きかった益城町宮園地区

被害の大きかった益城町宮園地区

被害の大きかった益城町宮園地区

被害の大きかった益城町宮園地区

一日も早い復興を願っています

一日も早い復興を願っています

日本生活協同組合連合会の要請に応え、2016年7月20日~25日東都生協の職員2人が、熊本震災の支援活動に入りました。

支援に参加した職員の活動や被災地の状況をお伝えします。

支援の概要
4つの生協から8人(生協ひろしま4人、ならコープ1人、いわて生協1人、東都生協2人)の参加があり、熊本県益城町の災害ボランティアセンターが活動拠点となりました。

活動内容としては、生協からの参加者8人は、4人が西原村(益城町の東部に隣接)の災害ボランティアセンターでの引越し手伝い、2人が益城町の災害ボランティアセンターでの引越し手伝い、1人が資材係(ボランティアが現場に向かう際にスコップや一輪車などの道具を提供する)、1人(東都生協職員)は、ニーズ係(被災者から仮設住宅への引越しや敷地内、家屋の震災ごみの搬出や運搬などの依頼を受ける)で、役割は変更なく、1日目から最終日まで同じ担当でした。

ニーズ係は、4~5人の体制で、携帯電話3台により被災者からの入電に対応しました。

電話の受付時間は、午前9時~午後4時ですが、朝礼が午前7時30分から行われ、朝礼終了後は、保留物件に対しこちらから電話を入れたり、近隣の現地調査などを実施しました。


また被災者からの要請は、電話だけではなく、直接災害ボランティアセンターに来所されて、要請を聞き取る業務もありました。

要請は、1日当たり20件程度ですが、1件の電話で状況をお聞きするのに20分程度かかり、さらに現場の地図をプリントアウトし添付し、作業に必要な資材や人員数を聞き取った内容から判断して記載しなければならないかなりハードルの高い役割でした。

また電話だけでは判断できない案件は、車両で現地調査し、写真を撮ってきて皆と相談して判断する場面もありました。

かかってくる電話の大半は、70歳以上の高齢の方で、方言がきつく聞き取りづらい点も多々あり、何度も聞き返したりしながらの対応となりました。

益城町の状態
面積65キロ平方メートル(東京の世田谷区より一回り大きい)人口3.4万人で、熊本市ベッドタウンの性格も持つ、熊本市の東側に隣接する益城町。

支援活動の合間に益城町社協職員の案内の下、まだ多くの避難者が避難している益城町総合体育館や、妊婦や障害者などが身を寄せている熊本グランメッセにある福祉避難所(グランメッセ自体は、屋内が崩落し、敷地にトレーラーハウスを設置し、そこに居住)などを視察させていただきました。

益城町役場の南側(木山川沿い)が、特に被害が甚大で、築年数が比較的浅いと思われる家屋も傾いたり、完全に倒壊している家が目立ちました。ほとんどの家の玄関ドアには、赤紙(危険立ち入り禁止)が張られ、いつ崩れてもおかしくない状態でした。

避難所(総合体育館)には、まだ多くの住民が避難していましたが、カーテンで区画整理がなされていて、空調設備(仮設の空調設備を設置)も十分で区画内は、ダンボールのベッドが2つ置かれていました。

住環境は、阪神淡路大震災の際のものよりは、比較できないほど良くなっているようですが、食事は、毎食揚げ物などが多く、ご高齢の方などは食事が原因で体調を崩すようなこともあるようです。

今回の支援活動には、組合員の皆さまからお預かりした熊本地震緊急募金を活用させていただきました。

被災地では、まだ多くの方が避難生活を送られています。東都生協では引き続き、熊本地震被災地の支援活動に取り組んでまいります。

最後に! 負けんばい 熊本
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