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2015年度環境活動「1日エコライフチャレンジ」報告
小さな工夫が、原子力発電に頼らない未来につながる。
二酸化炭素(CO₂)をなるべく出さないくらしは地球温暖化防止につながり、余計な電気を使わない生活が、原子力発電に頼らない未来につながります。そのためには小さな工夫を1日1日続けることが大切です。
ガスや電気の使用量の多くなる冬。2015年度は日本生協連の「1日エコライフチャレンジシート」を参考に、組合員活動情報紙「ワォ」で東都生協の組合員に「1日エコライフチャレンジ」への取り組みを呼び掛けました。
組合員からは、たくさんの感想とエコアイデアが寄せられました。
家庭でも取り組める省エネルギーの実践を通じて、普段のくらしを見直すきっかけとなったようです。
詳しくはこちらをご覧ください(pdfが開きます)
平和食品工業㈱を視察訪問しました
視察訪問企画 第1弾! 東都生協との約束事を守るための仕組みや取り組みを組合員自らが確認しました
商品の説明 |
商品の食べ比べおよび試食評価 |
工場施設を説明を受けながら視察 |
工場施設の視察 |
活発な意見交換と質疑応答 |
視察訪問企画は、東都生協の扱う商品について生産現場や関連する施設を視察することにより、東都生協との約束事、それを守るための仕組み、その仕組みの運用実態、産地・メーカーの特徴的な取り組みなどを組合員自らが確認するという目的で行っています。
最初に、坂戸工場の堀内次長よりパワーポイントを使って会社および工場内の概要の説明と、営業担当の押川さんより東都生協取扱商品の説明を受けました。
原材料の厳しいチェックとISO22000(食品安全マネジメントシステム)の高度な品質・衛生管理手法を導入し、安全性の確保を徹底していることなどの説明がありました。
続いて、クリームシチュー3種とカレー3種の食べ比べおよび試食評価を実施。
クリームシチュー・カレールウともに、プライベートブランド(PB)のほか市販品2種を味を確認しながら試食しました。
試食評価後にPBと市販の原材料の比較表が配られ、あらためて東都生協取扱商品の品質について確認しました。
昼食を挟み、工場内の製造現場を説明を受けながらの視察。
直火焼きカレールウの製造中の工場を見学し、直火釜やフレークにする過程や包装工程を視察し、金属探知器やX線探知機の説明を受けました。
メーカーの方々の詳しい説明を伺いながら、工場内に入る前の徹底した服装の準備、虫などの侵入に対する対策、その後の検査などを確認しました。
最後に、質疑応答と参加者一人ひとりから感想を述べました。質疑応答では活発な発言が見受けられ、視察への積極的な参加意欲が感じられました。
今回はPB主体の工場だけに、あらためて東都生協のPBについて確認し理解を深めることができ、有意義な視察訪問となりました。
参加者からは、
「会社内がとてもきれいでした。工場の従業員の方々が皆、礼儀正しく、あいさつしてくれてとても感じが良かった」
「食品を扱う仕事は細心の注意を払いながら品質を管理し、よりおいしい商品を目指して日々努力していらっしゃることが分かりました」
「工場も清潔で品質管理も行き届いているので感心しました。東都直火焼カレールウの工程はとても興味深く見学させていただきました」
「平和食品工業さんの取り組みや社員教育の素晴らしさに感動しました」
「自分が購入し食べたことがある商品が、どのような所でどのような方法で作られているのかが分かり、良かったし安心しました」
などの感想がありました。
憲法学者の木村草太さんを講師に学習会を開催
次世代のいのちとくらしを守るために、憲法について学習
講師:憲法学者(首都大学東京准教授)木村 草太さん
日時:2015年11月28日 場所:主婦会館プラザエフ(四谷)
参加者176人。開場30分以上前から行列ができ、また年齢層も10代から80代と幅広く、今回のテーマへの関心の高さがうかがえました。講演の冒頭、庭野吉也理事長の「お忙しい中、快くお引き受けいただき感謝しています」とのあいさつに対し、木村草太さんは「自分も東都生協の組合員であり、責務を果たそうと引き受けました」と話され、参加者との距離が一気に縮まりました。
お話は、身近でユーモアあふれる例えを随所にちりばめながら、日本国憲法について分かりやすく解説。また憲法学の観点から安全保障法制についても触れ、「集団的自衛権の何が問題なのか明確に分かった」「日本国憲法を一度読んでみたい」などの感想が見られ、憲法への関心を高める機会となりました。以下、講演内容と質疑応答を抜粋してご紹介します。
講師の木村 草太准教授
会場いっぱいの参加者
◆憲法と立憲主義
いかなる団体にも規約があり、国家という団体の規約が憲法です。立憲主義とは、国家権力の過去の失敗をリスト化し、同じ過ちを繰り返さないための構想です。過去に国家権力が犯してきた三大失敗とは、「無謀な戦争」「人権侵害」「独裁」。
これに対し「軍事力のコントロール」「人権保障」「権力分立」の要素を憲法に盛り込むことで、国家権力が良い方向に使われるようしようという立憲主義の構想に基づく政治が望ましいということが、今日の国際社会でも広く受け入れられています。
◆憲法改正について
このように憲法は、独裁防止や人権保障など大事な内容を持つため、普通の法律と比べて改正手続きを厳しく定めています。2013年前半、改憲手続きを定めた第96条を改正する動きが出た際に、"外国での改憲手続きよりも厳しい" などの議論がありました。
しかし、例えばフランス憲法では、改正できるのは日本でいう内閣法や国会法など統治機構に関わる部分だけで、フランス人権宣言は200年以上変わっていません。
国によって憲法で定める事項が違うため、改正手続きだけを単純に比較することはできません。国家体制の根幹や人権条項をも規定する日本国憲法では、改正手続きの厳しさも自ずと変わってきます。このため、現在では与野党の広範な合意があって初めて提案ができる、総議員の3分の2という発議要件を課しています。
◆日本国憲法の成り立ち
日本が受諾したポツダム宣言は、民主主義を復活・強化し、人権保障を確立することを求めるものでした。日本政府とGHQ(*)との話し合いの中で、ポツダム宣言の条項を実現するには大日本帝国憲法の改正が必要と一致。
そこで日本政府は当時の国務大臣を中心に憲法改正案を作成したところ、この案があまりに保守的なためGHQが草案を作成。それを翻訳していく過程で二院制を置くといった日本政府の希望も盛り込まれ、口語訳の日本国憲法改正草案ができました。そして第90回帝国議会(最後の帝国議会)で、初の男女平等普通選挙のもとで選ばれた議員によって議決されたのです。
*連合国最高司令官総司令部:第二次世界大戦後の1945年から1952年にかけて、日本を占領・統治した連合国の機関。
◆戦争放棄・平和主義
憲法第9条は、戦争の放棄、武力行使の放棄と、軍隊・戦力の不保持から成ります。これだけを見ると、個別的自衛権の行使も9条によって禁止されているように思えますが、歴代日本政府は、人権保障を定めた最も重要な条文「第13条」を根拠に、9条の例外として個別的自衛権の行使が認められるという解釈をしてきました。日本が侵略や攻撃を受けた時に、日本政府には国民を守る義務があるとするのです。
しかし、集団的自衛権の行使を認める根拠となる、外国政府を守る日本政府の義務について定めた条文は、日本国憲法には存在しません。また、政府・内閣は国民が憲法を通じて負託した権限、つまり第73条に列挙された権限しか行使できません。
個別的自衛権の行使は防衛行政として行政権に属し、その責任は政府にあるといえます。しかし、集団的自衛権の行使は外国同士の紛争に介入するのですから、国内作用である行政権には含まれません。
また、外交は他国の主権を尊重し対等の立場で行うものですが、集団的自衛権の行使は他国の主権を制圧・無視して行うものですから、外交にも含まれません。
集団的自衛権の行使は、政府に与えられていない軍事権に当たる行為と評価せざるを得ません。よって集団的自衛権の行使は越権行為であるという理由で違憲になります。
◆質疑応答
Q:自民党の憲法草案についてのご意見をお聞かせください。
A:自民党の改憲草案には、政府の権限を強くして、国民の権利を制限する傾向がありますが、それを望む国民は、復古趣味的なごく一部の人たちのみでしょう。憲法は、国民が政府に守らせるものですから、改正案は国民の間から沸き上がるものでなければならないと思います。
Q:集団的自衛権行使は違憲というルール違反なのですから、訴訟で現政権を何とかできないのでしょうか。
A:日本の訴訟制度では実際に集団的自衛権が行使されない限り、裁判所はそれが合法か違法かを判断できません。私としては行使する前から憲法判断を仰げる訴訟制度を作ろうと呼び掛けているところです。
Q:日本国憲法と日米地位協定ではどちらが上でしょうか。
A:日米地位協定は条約なので、憲法の方が優位です。日米地位協定が憲法違反の形で運用されたり、日米地位協定に憲法違反の部分があれば無効になります。
食べる・補充する「回転備蓄」
期限切れの前に普段の食事で消費するのがコツ
ロングライフパンを |
ノンカップめんの試食も |
保存食への認識も深まった |
ツナ缶、ノンカップ麺、ロングライフパンを例に、「賞味期限をチェックし、期限が切れる前に普段の食事で消費してから買い足すことで、備蓄のサイクルを確立する」という保存食品利用の学習はとても役立ったようです。
伊藤食品㈱のスライドによるツナ製造ラインの説明は、工場見学に行く機会をなかなか持てない参加者にとって勉強になりました。
試食はクラッカーにツナ缶とアボカドで作ったディップのおつまみ。東都生協の学習会に初参加だった同社は、「組合員の生の声が聞けた」とうれしそうでした。
トーエー食品㈱の環境に配慮したノンカップ麺は、かんすい不使用の国産小麦粉の麺、昆布・かつお節などの天然エキスを使用したスープ、お湯を注ぐだけの手軽さと保存もかさばらないなどいいことずくめ。
うどんとそばを試食しながら製造方法についても学びました。
㈱コモは、おいしいパンを求め、イタリアでパネトーネ種に出会ったのだとか。この酵母を持ち帰り、イタリア人から指導を受け、保存料不使用で長期保存可能のコモパンが誕生したそうです。
生地が幾層にもなっているからこその口当たり...なるほどと思わせる説明を聞きながら、伊藤食品㈱とのコラボで作られたクリームチーズ・ツナ缶・野菜のクロワッサン・サンドイッチを試食しました。
この日は3社によるクイズも行われ、保存食への新しい発見もできた楽しい会となりました。
みそ作りの奥深さを体験
「おみその同窓会」
「手作りみその同窓生」 |
持ち寄った手作りみその味比べ |
好みのブレンドで作ったしじみ汁 |
出席者9人のうち、みそ作りをしたことのない2人に対し、まずテキストに添ってみそ作りの説明が行われ、次に各自持ち寄った手作りみそを比較。
それぞれの好きなブレンドで合わせみそにしてもらい、しじみ汁を作りました。
みそは、見た目同様、塩辛いもの、甘いもの、優しい味のものといったように、個性的な味があることが分かりました。
作る人が違えば、みその味も違う。みそ作りの奥深さを体験できた一日でした。
味も良し会話も楽し、農家レストラン
全農パールライス㈱・(農)房総食料センター・(農)さんぶ野菜ネットワーク・マルイ食品㈱の方々と試食しながら交流
8種もの料理が並んだ |
産地・メーカーの |
「一日店長」より趣旨やお品書きの説明を受けてから、参加者はテーブルに並べられた8種類もの献立から、バイキング形式でチョイス。
テーブルでは普段交流のない組合員や産地・メーカーの方とざっくばらんに会話をしたり、合間のクイズ大会に気合を入れて挑んだり...と楽しいひとときを過ごしました。
料理には新鮮な野菜やこだわりの食材が使われているので、野菜のおいしさを実感。特に「鶏の焦がしねぎソース」は、「農家レストランらしいおいしさだった」と評判でした。
大豆づくりを通して農業の現状を学ぶ
産直産地のJAやさとにご協力いただきました
このひもに沿って種を植えるんだね |
みんなでピザ作り |
豆腐作り。固まったかなぁ? |
今年もJAやさとの協力を得て、農業体験企画「大豆コース〜種から育てた大豆でおいしいお豆腐を作ろう〜」を開催。種まきから草取り、収穫、豆腐作りの体験を通じて、大豆の生育過程や国産大豆の現状などを学ぶ食育企画です。
2015年7月から12月までの5回にわたる作業に参加したのは延べ34家族85人。
初回はNPO法人アグリやさと(*)の柴山進さんから「作業体験する畑は7年間農薬を使っていない」などの説明を受けた後、大豆の種まきを行いました。
植えたのは「青大豆」。熟しても青く、甘みが特徴の品種です。柴山さんからは食料自給率やTPP(環太平洋経済連携協定)、遺伝子組換え作物、世界と日本の農業など、農業を巡る情勢を学習。
大豆の成長を見守りながら、地元の食材を生かした料理を通じて生産者と交流する機会も設定。9月に起きた関東・東北豪雨災害についても、被害の深刻さを現地で肌で感じることに。
同産地は米の収量減少、キャベツの生育遅れなど大きな影響を受けましたが、みんなで育てた大豆は無事に収穫ができ、最終回にはこの大豆で豆腐を作りました。
参加者からは「8月の草取りは暑くて大変だったが、生産者はこの中で作業していることを痛感した」「貴重な体験ができた。この企画に参加して東都生協で野菜を注文するようになり、野菜を食べる量も増えた」など感慨深い声が聞かれました。
通常の産地交流訪問では味わえない「作る喜びと大変さを実感できる体験農業」は、産地直結に欠かせない取り組みの一つになっています。
金属アレルギーについて学習会を開催
砂遊びが原因だったことも!
講師の中山秀夫医師 |
切実な質問が出されました |
講師のアレルギー専門医・中山秀夫先生は「金属がアレルギーを起こすのではなく、金属がイオン化し表皮のたんぱく質と結合することで免疫細胞がリンパ節まで運ばれ、体が反応するのです」と、分かりやすい説明からスタート。
金属アレルギーはパッチテストで原因となる金属を見つけますが、このテストが行える医療機関は多くないそうです。
また、周期表で隣り合わせの元素(金と水銀、コバルトとニッケルなど)は兄弟分であり、どちらかにアレルギーが出た人はもう一方でも症状が出るということでした。
長い時間をかけ体内にアレルゲンがたまり発症することも多い金属アレルギー。すぐに認識されない場合もあり、発症のきっかけも「銀歯」「ゴルフクラブ」などさまざま。
5歳の子どもの手のかぶれが治らず来院したケースでは、クロム、ニッケルなどに反応があり、突き止めたら原因は砂遊びだったそうです。
また、インフルエンザ予防接種に使われるチメロサールは水銀加工物のため、アレルギー反応が出る場合もあります(水銀や金アレルギーの人はチメロサール不使用の予防接種を)。
女性は、ファンデーションケースの地金のニッケル、金属製のビューラーにも注意が必要です。
アレルギーが起きた場合は、とにかく原因物質を除去する(または触れない)こと!
アンケートでは「分かりやすく有意義だった」「身の回りにはたくさん金属があるが、特に歯の金属がさまざまな病気を引き起こすことが分かって良かった」と好評でした。
世田谷区と高齢者の見守り協定を締結しました
東都生協は、地域と連携した高齢者の見守り活動を進めています
左:庭野理事長、右:保坂区長 |
当日は、世田谷区役所にて協定の調印式が行われ、他の生協と共に保坂展人区長と調印をしました。
これにより今後は、共同購入の供給時や夕食宅配弁当の配食時に、届け先の高齢者の異変に気づいた場合は、地域包括支援センターなどへ連絡するなど連携した対応をとることになります。
これからも東都生協は、安心して暮らせる社会を目指し、行政や地域の団体と連携した高齢者の見守り活動を進めてまいります。
第5地域で2016年度総代に向けたオリエンテーションを開催
第1~第9地域全てで開催!
総代の役割や任務を学ぶ |
東都生協の夕食宅配弁当も試食 |
総代オリエンテーションは地域の総代同士が顔を合わせて交流し、総代の任務や役割、総代会までのスケジュールなどを学ぶ場です。
第5地域は11月9日に開催。それぞれの総代選挙区5-1・5-2・5-3から多くの総代が集まり、説明と交流は、「数年ぶりの総代」「初めての総代」「昨年から引き続きの総代」に分かれて行いました。
数年ぶりの総代は「そうだったわ」と思い出しながら、初めての総代は「総代って重要なのね」と思いながら、引き続きの総代は「今年度も頑張らないと」と、それぞれの立場で思いを新たにしたようです。
その後は、夕食宅配弁当の試食をしながら、にぎやかに情報交換をしました。