みんなの活動:これまでの活動報告

NPO法人アグリやさと「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」選定を記念し4 生協が合同祝賀会を開催

朝日里山学校を通じた協同で持続可能な地域づくりを応援

2024.05.03
東都生協・風間理事長が開会あいさつ

東都生協・風間理事長が開会あいさつ

昼食懇親会の様子

昼食懇親会の様子

祝賀会参加者の皆さま

祝賀会参加者の皆さま

朝日里山学校

朝日里山学校

参加者に田植え作業を説明する柴山進氏(2013年5月10日、JAやさと協力による農業体験企画「お米コース」)

参加者に田植え作業を説明する柴山進氏(2013年5月10日、JAやさと協力による農業体験企画「お米コース」)

内閣官房・農林水産省が実施した第10回「ディスカバー農山漁村 (むら) の宝」コミュニティ・地産地消部門でNPO法人アグリやさとが優良事例として選定されました。

今回の受賞を記念し、同団体と産直交流で連携するいばらきコープ、よつ葉生協、パルシステム茨城 栃木、東都生協の4生協主催による合同祝賀会が2024年4月6日、茨城県石岡市の朝日里山学校で開催されました。4生協の関係者やJAやさと、茨城県、石岡市の関係者など38人が参加しました。

2023年11月10日に総理大臣官邸で開催された第10回有識者懇談会での選定に際しては「強い農林水産業」「美しく活力ある農山漁村」の実現に向けて、地域の活性化や所得向上への寄与を評価。

NPO法人アグリやさとは、小学校跡の体験型観光施設・朝日里山学校を拠点に、無農薬による米作り体験、野菜作り体験といった生産者と消費者の交流活動を支援してきました。

こうした通年での農業体験の受け入れや、移住を含めた新規就農者支援など、地域資源を活用した取り組みが優良な事例として評価され、受賞に至りました。

当日は祝賀会と昼食懇談会の2部構成となりました。祝賀会の冒頭、東都生協・風間理事長が主催者を代表してあいさつ。

「食と農の感動体験の場として、農村の自然は都市生活者の癒やしや学びにつながる。人が生きていく上で大切なものを提供していただいている。石岡市の受託事業としての新規就農の受け入れなど、茨城県、石岡市と一緒に盛り上げていきたい」と述べました。

NPO法人アグリやさと代表・柴山進氏は「東都生協とJAやさととの産直提携や、1986年からの地域総合産直という政策的な取り組みが、JAやさと有機栽培部会の設立や、新規就農のためのゆめファームやさとの設立につながった。これからも交流事業を応援したい」と語りました。

今回の合同祝賀会を通じて4生協の協同、交流を深めることができました。東都生協は茨城県八郷地区の持続可能な地域づくりを応援するために、NPO法人アグリやさととの朝日里山学校を通じた取り組みを積極的に発信し、協同組合間の協同はもとより、関係団体や行政との連携を強化していきます。



NPO法人アグリやさとと東都生協とのつながり

NPO法人アグリやさとは、2008年にJAやさとと東都生協が協同で設立。農業生産者と消費者・小中高校生・親子との農業体験・交流や食と農への理解を深める取り組み、農業への参入希望者を援助する取り組みなど、食と農の正しい理解と健全な社会の発展に寄与することを目的に活動しています。東都生協・風間理事長は、設立当初より役員として同団体に関わっています。

茨城県石岡市では、1955年に建てられた木造平屋建ての旧朝日小学校校舎を改修。2008年に里山文化を生かした交流・体験型観光施設「朝日里山学校」として開校しました。同施設の管理を受託しているNPO法人アグリやさとでは、地元の農家や観光施設と連携して自然や里山文化、食と農を体験する活動に取り組んでいます。

朝日里山学校は開設以来、東都生協が1976年から産直提携を進めるJAやさととの交流拠点として活用。八郷地区での1989年に始まる化学合成農薬・化学肥料を使用しない米作り体験をはじめ、種まき・植え付けからの野菜作り体験、大豆作りからの豆腐作り体験など数多くの活動が、東都生協組合員にとって「農から学ぶ食育」の機会となってきました。

朝日里山学校を通じた産直交流は、次世代の産直を目指す取り組みの一環でもあります。NPO法人アグリやさととの提携は、持続可能な生産と消費の関係づくりに向けた、地域農業の活性化や地域に多様に関わる「関係人口」の創出にもつながっています。