みんなの活動:これまでの活動報告

地域の誰もが立ち寄れる場「ふらっと・とーと」オープニングセレモニーを開催

食を通じて、そこに集まる多世代が交流できる居場所づくりを進めています

2024.07.18
東都生協みんなで居場所をつくろうプロジェクトメンバー

東都生協みんなで居場所をつくろうプロジェクトメンバー

"オープンの儀"で一緒に看板を設置。右から足立区・長谷川副区長、チョイふる・栗野代表、東都生協・石渡副理事長

「ふらっと・とーと」外観。地域がつながるプラットホームを目指します

「ふらっと・とーと」外観。地域がつながるプラットホームを目指します

2024年7月15日、地域の誰もが立ち寄れる場「ふらっと・とーと」のオープニングセレモニーが、東都生協の足立センター(足立区中央本町4-15-3)にて開催されました。

主催は「東都生協みんなで居場所をつくろうプロジェクト実行委員会」。プロジェクトには東都生協の呼び掛けに応じた地域の支援団体や大学など多様なメンバーが集結し、ふらっと・とーと開設へ向けて準備を進めてきました。

同施設は、東都生協の配送拠点・足立センター内の使われていない倉庫を改装。区内の困窮子育て世帯への食料支援や、親子を居場所で支える子ども食堂などに取り組む一般社団法人チョイふる(栗野泰成代表)が、その運営を担います。

一般社団法人チョイふるでは、施設の整備や運営に充てるためにクラウドファンディングを実施。セレモニーに参加した関係者やクラウドファンディング支援者は、施設内を見学して交流しました。

名称には「困っている人も、今は困っていない人も、そして支える人も、ふらっとどうぞ」という意味と、「支援する人とされる人の垣根をなくし、対等(フラット)な関係性を作りたい」との思いが込められています。

目指すのは「地域がつながるプラットホーム」。中心となるスペースは、子どもから高齢者まで、誰でも気軽に集えるキッチン、リビング、ダイニングといった「居場所的なゾーン」。フードバンクやフードパントリー、状況によって選べる相談スペースといった「支援的なゾーン」もあり、それらがはっきり区切られることはなく、緩やかにつながる設計となっています。

セレモニー冒頭で、東都生協・石渡副理事長が関係者を代表して開会あいさつ。
「私たちは福祉政策として"誰もが健康で安心して暮らせる地域社会づくり"を掲げ、居場所づくりを検討してきた。地域で多様な人が世代を超えて集い、子育てやシニアライフを支え合うコミュニティなどを思い描く2030年ビジョンに基づき、地域の方々と一緒に作り、運営する居場所づくりを決めた。私たちはふらっと・とーとに集う仲間の一人として、食と農の力を発揮していきたい」と述べました。

続いてプロジェクトメンバーを代表して、一般社団法人ちょいフル代表理事の栗野泰成氏が登壇。「人とのつながりが希薄化する社会構造にあって、子ども食堂を軸に多世代が交流し、"薬"ではなく"人のつながり"を強めて、地域を元気にする"社会的処方"を実践していきたい。またこの取り組みを、地域のつながりを再構築する仕組みとして、区が課題とする災害対策や孤独・孤立の対策にも貢献していきたい」と抱負を語りました。

来賓として出席した足立区副区長の長谷川勝美氏からは「さまざまな民間団体がつながって動くことが大切。近隣には地域包括支援センター、福祉まるごと相談課もあり交流が進んでいる。新施設が既存のいろいろな力とつながって、より良い足立区にしていけるように、区としても応援していきたい」とのお言葉がありました。

ふらっと・とーとでは毎月2回、子ども食堂を実施していく予定です。食を通じて、そこに集まる多世代が交流できるプラットフォームにしつつ、ボランティアについて知っていただくきっかけとなる場にしたいと考えています。