食と農
飼料米ありがとう交流会(2009年1月17日 千葉北部酪農農業協同組合)
輸入飼料の高騰に苦しむ酪農家の応援企画
千葉北部酪農農業協同組合 |
牧場主の藤崎さん |
感謝状の贈呈 |
東都生協では2008年、輸入飼料の高騰に苦しむ酪農家を応援するために、「飼料米を作ろう」という企画を実施しました。今回は、それに参加された方に対するお礼の意味も込めて、育てた飼料米の牛への給与や生産者と交流する企画を行いました。
多数の応募があった中、抽選で選ばれた13家族38人が訪れたのは、八千代牛乳を生産している千葉北部酪農農業協同組合(以下、千葉北部酪農協)の生産者、藤崎さんの牧場です。
皆さんが育てた飼料米を玄米にしてすりつぶした餌や稲わらを牛さんたちにあげたり、バター作りや搾乳などいろいろな体験をし、昼食は千葉北部酪農協の牛肉での焼肉と、心もお腹も大満足な一日となりました。
はじめにはじめに千葉北部酪農協の加川さんから、本日のスケジュールと昨年行った飼料米の取り組みについて報告がありました。今回訪れた牧場主の藤崎さんからは、東都生協の産地を応援する取り組みへの感謝の言葉が述べられました。
飼料米の取り組みに感謝して、千葉北部酪農協の菊谷さんから感謝状が贈呈されました。
飼料米の給餌飼料米を玄米にしてすりつぶした餌は普段あまり食べなれていないせいか、稲わらのほうをよく食べていました。
バターづくり体験バター作りは、小びんに詰めた牛乳をひたすら振ります。お父さんお母さんにも手伝ってもらい、ようやく完成です。
出来たバターは、地元名産のさつまいもの炭焼きに付けていただきました。
食欲旺盛な子牛に圧倒され気味の子どもたち、子牛といっても結構力があり大変でしたが、ちょっとお母さんになった気分かな!?
昼食は八千代牛の焼肉八千代牛の焼肉でお腹もいっぱい、子牛に負けない食欲です。やっぱり牛肉はおいしいね!
搾乳体験子どもだけでなく、大人も搾乳体験を楽しみました。初めはコツがつかめなくて、なかなかうまくいきませんが、お乳が出たときはやっぱりうれしい。でも、中には「ジャー、ジャー」と勢いよく搾るプロ並みの腕を持つ方もいらっしゃいました。
皆さま、ありがとうございました。
田んぼづくりからの米づくり交流
産直産地・(農)船橋農産物供給センターの協力による農業体験(その1)
まずは朝のミーティング |
「元田んぼ」を下見。 |
道づくりの第一歩は、 |
協力して階段用の竹を伐採 |
棒の先をとがらせて、 |
伐採し切り開いたところに |
階段作りでは子どもたちが大活躍 |
大人も負けじと頑張ります |
田んぼに降りる階段が完成 |
手洗い場作りもばっちり |
汗を流した後の昼食は最高! |
皆さん、お疲れさまでした |
本企画は、単なる田植えや稲刈りなどだけの米作り体験ではなく、荒れた田んぼを復活させるところから始める農業体験企画です。千葉県の産直産地・(農)船橋農産物供給センターのご協力により実現しました。
東都生協にとってはもちろん初めてで、他の生協でもこうした取り組みは聞いたことがありません。どうなることやら心配な反面、すごく楽しみな企画でもあります。
これから、この企画の様子を報告していきます。
作業の予定は以下の通りです。
2008年12月 田んぼまでの道づくり
2009年
1月〜3月 荒廃した田んぼの整備
5月 田植え
6月〜8月 草取り
9月 稲刈り
−その1−「田んぼまでの道づくり」
心配された空模様も昼には太陽が顔をのぞかせ、まずまずの作業日和となりました。総勢約45人が田んぼづくりの第一歩として、田んぼまで下りる道作りに挑みました。
田んぼは、地主の菊池さんのお宅から山の斜面を少し下りたところにあるため、そこに道を作る必要があるのです。
朝、菊池さんの畑に集合して、(農)船橋農産物供給センターの代表である飯島さんから「農家は家族で仕事を行います。ここに集まった皆さんは大きな家族のようなもの、一人ひとりがそれぞれの持てる力を発揮していきましょう」と、あいさつしました。
事務局から本日の作業の説明があった後、まずは山の斜面を下り、これから作業をする「元田んぼ」を下見しました。
田んぼまでの経路の斜面は竹や杉、大小の常緑樹が茂っており、道として踏み跡もない状態です。元田んぼの状態はというと、草や木が生い茂り、地面はぬかるんでいました。
いよいよ、作業開始です。
作業は「道を作る上で邪魔になる木や竹を伐採するグループ」「階段の材料となる竹や木を適当な長さに切るグループ」「その材料を使って斜面に階段を作るグループ」の3つに分かれて行いました。
本当できるのか心配された道作りでしたが、作業を始めて約2時間。子どももおとなもみんな力を出し合い、立派な道の完成です。なんか、道の名前を付けたい気分に...。
次は、2009年1月17日に田んぼづくりの2回目を行います。
米粉を使って楽しい食卓
機関誌 『東都生協だより』 2007年4月号より
レシピを見ながら講師の手元に注目 |
2007年1月31日、国産の米粉を利用してほしいと、食と農西小委員会主催の「米粉でびっくりクッキング」が、さんぼんすぎセンターで開かれました。
講師は料理インストラクターの吉田文子さん。委員を含む25人が参加していちご大福やクリームスープなど、ふだん使う小麦粉を米粉に替えたりして4種類の料理を作りました。
「米粉がずっと身近になりました。いろいろな料理に使えるのにびっくり」など思いがけない米粉の使い方にびっくりした感想が聞かれました。
食と農通信 「これが旬。絹さや」
組合員活動情報紙 『ワォ』 2007年2月-(2)号より
今年は暖冬傾向で、青果物の作柄がとても不安定になっているようです。企画の変更などあらかじめご了承ください。
料理例 ★ 絹さやのピーナッツあえ1. 絹さや(100g)は筋を取り、塩を加えた熱湯でゆで、冷水にひたし水気を切る。
2. ささみ(2本)は筋を取り、耐熱容器に入れて酒と塩をふり、ラップをしてレンジで3〜4分加熱し粗熱がとれたら食べやすく裂く。
3. ピーナッツバター大さじ1と1/2、砂糖大さじ1/2、しょう油大さじ2/3であえ、衣を作り、絹さやとささみをあえる。
31人で鮭3本を料理!!
千倉町南部漁協販売㈱を講師に「お魚料理教室」
堀さん(右から2人目)に教わって、 |
食と農・東小委員会主催の「お魚料理教室」が、2007年11月29日、新宿消費生活センターで開かれました。
講師は千倉町南部漁協販売㈱の堀 優子氏。参加者は調理台に分かれて大きな鮭と格闘。炊きこみご飯やあら汁、けんちん焼きなどを作りました。
「魚1本を扱うのは初めてなのですごく新鮮」「来年は1本で供給されているものを買いたい」など。若いお母さんも多く、「とても良かった」「ぜひ家で作ってみたい」と大好評でした。
食と農通信 「これが旬。せり!」
組合員活動情報紙 『ワォ』 2007年1月-(1)号より
カリウムを多く含むので、常食すると高血圧の予防にも。
料理例 ★せりのいそべ巻き
1. せりはよく洗い塩ひとつまみを入れた熱湯で軽くゆで水に取り、手早く水気を切る。
2. のりを4つ切りにし、せりを乗せて巻き、半分に切って盛りつける。
3. だし汁で薄めたしょうゆを添える。
料理例 ★せりのご飯
飯が炊き上がったらせりを手早く上にまぶしてふたをする。せりの香りが釜の中いっぱいになったら盛りつける。
2月1回企画「せり(熊本県産)」ぜひご注文ください!
噂の安部さんが食品添加物を語る
「食品の裏側」の著者・安部司さんが講演
添加物を混ぜるだけの |
2006年10月17日、渋谷区立商工会館で、「食品の裏側」の著者である安部司さんを招き、仕入委員会と食と農委員会共催で学習会が開かれました。参加者は252人。
「添加物の神様」といわれる安部さんが、食品添加物とは何か、何のために使われているのか、食品添加物がまん延している現状とそれに対して私たちが何を選んでいけばいいのかを、実験を交えながら警告を込めて話されました。
私たちは、食品を選ぶ基準に「安全・安心」を一番に挙げますが、食品添加物が一向に減らないのは、実際は「安さ、簡単、便利、美しさ、味が濃い」を求めている私たち消費者がいる現状があるから。
この5つの基準で選ぶのであれば「無添加」はありえない。たとえば売れ筋のコンビニのサンドイッチやおにぎり。
裏を返して食品表示を見れば、聞いたことのないような物がたくさん書かれています。その一つひとつが何であるか、その安全性がどうかを知ることよりも、聞いたことがないものが書いてあるときは、「変だな」と思い、買うのをやめればよいのです。
買う場合は、食品添加物が使われていることを「知って」それでも食べるという判断を自らがすればよい。自分で選ぶ力を付けることが大切、というお話でした。
東都生協からは、「設立以来、不必要な添加物を使わない」との原則に基づいて商品の取り扱い基準を定めていることを商品部から説明。「食と農委員会からも食のあり方を見直す食育活動に力を入れていく」との報告がありました。
私たちへの「食の警告」とともに、「賢い消費者になってほしい」というメッセージが込められた講演でした。
食と農通信 「これが 旬。 里いも!」
組合員活動情報紙 『ワォ』 2006年11月-(2)号より
里いもの皮をむくと手がかゆくなる人は、表皮の泥汚れを洗い落とした後、完全に乾かしてからむくか、塩を付けながらむきましょう。
料理例 ★里いものでんがく(4人分)
1. 里いも(8個)は皮をむき縦半分に切り、2〜3分ゆで、もみ洗いをしてぬめりを取る。
2. だし汁2カップ・みりん大さじ1・しょうゆ小さじ1・塩少々を鍋に入れ、(1)を10〜15分煮含める。
3. (2)が煮えたら水分をよく切り、金網でこんがり焼く。
4. 赤みそ大さじ7・酒大さじ2・みりん大さじ3・砂糖大さじ3とだし汁を合わせて火にかけ、とろりとするまで煮つめる(田楽みそ)。
5. (4)の田楽みそを焼けたいもに塗る。
12月2回企画「里いも」
108 400g前後
109 700g前後 徳用
ぜひご注文ください!
東京の農業の実情を学びました
東京の農林業の振興を支える意義を学習
お茶の葉は、蒸し方によって |
2006年9月11日、東都生協の食と農委員会主催により、西立川にある(公財)東京都農林水産振興財団 東京都農林総合研究センターを見学しました。参加者は16人でした。
まず、生産技術科の木曽雅昭さんから、センターの概要説明がありました。新品種の育成や病害虫の総合的防除、食の安全・安心を確保するための技術開発、地域資源を利用した食品開発など、都民に役立つ試験研究が行われています。
その後、東京の農業の現状、特徴と役割、課題などと、それに対するセンターの役割や課題を学習し、センターの中を見学しました。
東京の農家は、ほとんど直接販売などの市場外流通であること、消費地に近いことから若い生産者が出てきていること、そんな人たちを支援し、環境に負荷を与えない農業技術開発に努めていることなど、最も私たちに近い東京の農業を知る良い機会になりました。